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じゃないフリ

夏の昼間、自宅で寝落ちした。
子どもの頃の夏休みに似ていたのか、脳が騙されて学生時代シチュエーションの夢を観て、ぐったり目が覚めた。

道化で全て誤魔化し世渡りしてきた

けっして家庭環境は良く無いのですが、代わりに(?)学生時代は恵まれていた。
成績もよく、教師や先輩には好かれ贔屓されてきた。友だちも多かった。異性ともすぐ仲良くなれた。明るくて賑やか。クラスの面白い人ランキングに入れられた。

思春期を迎えると、この属性が同性からの「ねたみ」に変わるのを肌感で分かってきた。
明るく面白いキャラに拍車がかかった。

あるとき、幼馴染のようないつでも一緒だった男子を、どうやら同級生の女子が好きになったらしい、と噂が流れてきた。
その子のギリギリとした視線も向けられているから解っていた。

刺激をしたく無いから、段々と幼馴染と距離を取りはじめた。
とうとう幼馴染はキレた。

「〇〇ちゃんが好きだって」
「何だよそれ」

徐々に昔の様に遊べなくなった。
私も幼馴染も、お互い好きでも何でもなかった。
外野からそういう要素が入り、そういう風に見られる事が嫌だった。

私はこんな奴好きじゃない

誰も悪者にせずにそれを具現化するため、わたしは最後まで道化に徹した。

幼馴染以外でも、誰々ちゃんが好きな相手には、たとえ自分が淡い気持ち持ち始めていても徹底してきた。

恋愛以外でも、友人同士の喧嘩や誰もやりたがらない仕事、誰かが我慢したら丸くおさまる系の事の我慢する役割だったなぁ。


学生時代のシチュエーションに、今の人間関係と、一方的に知っていて推してた人、同担拒否の顔も知らない女の子、昔縁が切れた新興宗教に入っている子が入り混じり 夢でそれを演じてぐったりした。

ささやかな憂さ晴らしか、
夢の中の自分は、推してた人がここから逃げ出す様に画策し、色々仕向けていた。

憂さなんて晴れない、ぐったりした。

夢でも慣れない事するもんじゃない。
どこまでも道化で行こう、と思った。


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