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うちの猫④


朝いち 全ての窓を開け
換気扇を強にし
クーラーを送風の全開にすると

広くもないリビングは
風が吹き荒れる

外から聞こえてくる音や風に誘われ

奥の箱から飛び出てきた

お気に入りだった場所へ上がろうとして

一瞬躊躇したけど
勢いをつけトントンとのぼってきた

いつもそこで蝶々や鳥を
じっと見て

ブラッシングも
抱っこ嫌いのクセに
その場所でなら
こねくりまわしてもいいって
変な決まりで

一通りして満足すると
あわてて箱に戻る
口を引っ掻けて開けておかないと
呼吸ができないのだ

大嫌いな掃除機の音に
飛び出して逃げたりする

衰えていない瞬発力に

心がざわつく

まだいけるんじゃないの?
他に治療があるかもしれない
そのチャンスを私が握りつぶしてるんじゃないのかってよぎる思いに

潰されそうになる

抗がん剤の治療を諦める

病院へ連れて行くのをやめる

効かなくなったステロイド薬を飲ませない

スポイドで水を飲ませることも

ちゅーるを口に入れ食べさせることもしない

延命治療よりも
自然死を選んだのは私だ

母が安楽死の話をするので
いやいや全然考えてないよ
苦しんでるけど静かに過ごしているし
その選択肢は考えたこともないと話した

けど消極的安楽死だったんだね
私が選択したのは

安楽死とは、人または動物に苦痛を与えずに死に至らせることである。一般的に、終末期患者に対する医療上の処遇を意味して表現される。 安楽死に至る方法として、医師の助けを借りて死に至る積極的安楽死と、治療を行わないことによって死に至る消極的安楽死の2種類がある。 また、安楽死の別表現として、尊厳死という言葉がある。 ウィキペディア


どうしてだろう?
すこしショックだった。

面白い子だと
獣医さんに言われたことがある

コロコロとドライのおやつを
目の前に転がすと
何週間も食べられなかったのに
玩具に反応するがごとく
カリカリと食べるの

今日も1粒の1/3食べた

かわいい  そして嬉しい
でも知っているの

6月から7月にかけての一月
飲食をしなくなった頃も
コロコロって音に反応して
5粒食べたり3粒食べたりしたんだ

獣医さんも
へぇ~はじめて聞くなぁー
面白い子だねって笑ってた

食べ物よりも先に遊ぶものに反応する
紐とか虫とか

まだまだ子供で
そんなところも愛しくてね

これ突然はじまり
ピタッと反応しなくなるの

1日だけモリモリ食べて
ピタッと食べなくなったりね

喜びと落胆

面白いことばかりする
優しいこの子は
私の願いを叶えようと
頑張ってくれてるのかもな


私もいろんな方の記事を
読ませていただき参考にしたり
心強く感じたりしたので
そんな記事が書けたらいいのですが
愚痴と泣き言がメインになる

情けなさm(._.)m


きれいな瞳
水溜まりのボス猫
唯一私の庭を愛でてくれる猫さん


◆プチ情報

クーラーの匂いが気になったら、
部屋の窓を全開にして16度で1時間つけっぱなしにすると解消できる


↑これ試してみたい

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