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檜の香りに包まれて

香りによって気分が左右されること、ありませんか?
この香りを嗅ぐと元気がでる。この香りで眠りにつける。
逆にこの匂いは苦手で寒気がする、気分が悪くなる、など。
香りがその人の気持ちや感情を表し、掻き立て、そして落ち着かせる。
出来るだけ心地よい香りに囲まれて、毎日を過ごしていきたいと思う。

人によって好き嫌いは分かれるものの、大半の人が好きな香りも存在する。
たとえば、バラの香り。
個人的にはあんまり、というか苦手だけれど、だいたい香水やフレグランスのラインナップに鎮座している。
確かに女性らしい香りの代表格なのかもしれない。

または、石鹸の香り。
清純の象徴ともいえそうな、さわやかで無垢な香りは万人受けする。
石鹸の香りを嗅ぐと、学生時代を思い出すのは私だけではないはず。
バラエティショップに売られている、手頃な香水を買ってよくつけていたな。

そして、木の香り。
日本人だからかもしれないけれど、木材の香りは心が穏やかになり落ち着く。
特に檜の香りはお気に入り。
実際森林にいってこの香りを嗅ぐことが出来るかはわからないけれど、
香りを嗅いで想像するだけで、自分の心が喜び、そして感覚が研ぎ澄まされる。

ストレスの多い生活。
通勤の電車も社内の雰囲気も、どことなくごみごみしていて息苦しい。
育った東京を離れて、都会と田舎の中間ぐらいに住んでみても、
やっぱり空は低くて空気は雑然としている。
いっそのこと人の少ない地域へ住もうかと思っても、
便利な社会から離れることができない。決心がつかない。
都会で育つということは、利便性を常に欲し続け、その奴隷となる事だと思う。

だからこそ、家の中だけは自然を感じて悠々と、深呼吸しながら過ごしたい。
その思いで、檜のルームフレグランスを購入した。
何プッシュかすると、そこには森林が広がる。
特に晴れた日、窓辺の近くでこの香りを嗅ぐと、森林浴している気分になれる。
心が落ち着き、日々抱えきれなくなっている重い気持ちがゆっくりと溶けていく。

自然に触れると、人はなんて小さくて、身体の動きも心の動きも多くて、
忙しなく人生を過ごしているのだろうと思ってしまう。
もう少し落ち着いて生きていきたい。でも現代社会はそれを許してくれない。
結果を求められ、無駄な交流を強いられ、今後の人生を試される。
社会から外れて細々と生きていきたくても、国の目と周りの目からは逃れられない。
だったら、どうやって折り合いをつけて、”落ち着いて生きていたい”自分を守っていくのか。
私の最近の課題である。
課題を解決するために、様々なアイテムを装備しては外し、厳選されたものを見定めている。

檜のフレグランスは私の標準装備になった。

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