見出し画像

『響け!ユーフォニアム3』 現代のびわ = TRUEさん 『ReCoda』 永遠の願い #ユーフォ3期

TRUE "ReCoda" が配信開始という事で、早速 Apple Music の方で購入し2番以降の歌詞を聴いていたらTRUEさんが現代の琵琶法師(=びわ)なんじゃないかと思ったり、石原立也監督や山田尚子監督の運命(ディスティニー)に泣きそうになったのでnoteを書きます。原作は読んでないのですが結末の予想などネタバレや度を超えた妄想も含まれますので気になる方はブラウザバック推奨です。

北宇治高校吹奏楽部の全国大会金賞の目標

何度か書きましたが、まだ私は北宇治高校吹奏楽部が3期で金賞を取る事に希望を持っています。

しかし、今回発表された2番以降の歌詞を読むと少し雲行きが怪しくなってきたように思います。

女神は 気まぐれ 報われない
でもね、私のサビはここからです

TRUE "ReCoda" より

この歌詞が1番じゃなく2番。1番はアニメ本編で流れるけど、2番は流れない。

アニメの外側の歌詞なんです。だとしたら、サビが来るのは3年生編の卒業後って事になりませんか?高校生は少し大人に近づいたといえ、あくまで人生の準備期間ですよね。本当のサビは高校の卒業後、大学〜社会人となったときに来ると考えるのが普通です。

逆にもし全国金賞を取るなら人生のサビになる可能性はあります。例えば、甲子園に出たり優勝したりを語り続ける大人というのも一定数います。

"サビはこれから"の歌詞がTV Sizeの1番にきていないのは、3期の間に人生のサビが来ないんじゃないかという予想になります。

後悔も 喜びも
全部、歌になれ!

TRUE "ReCoda" より

後世にこの1年を振り返った時に"後悔"が最初にくる年であることが予想できます。

そして、紡がれる 新たな物語

TRUE "ReCoda" より


3年生編はあくまでアンコン編の続きであって”全く新しい物語”というほど物語を仕切り直している訳ではありません。この歌詞は、春夏秋冬1年が過ぎた卒業後を意図しているように感じます。

以前に考察したディスコ・キッドの謎への回答と共に歌詞を読めば、どんな"新たな物語"がはじまるかは少し想像できます。

全ての歌詞を解説した訳じゃないですが、未来への願いや希望に溢れている印象です。 "そして、次の曲がはじまるのです" で3期の締めとなるのでしょうか。

現代のびわ = TRUEさん とは?

そして改めてサビの歌詞を取り上げます。

永遠に歌おう
(中略)
365日の軌跡で受け継がれる想い
次のあなたへと向けた
終わらない夢を
鳴り止まぬ歌を
重なる 喜びを

TRUE "ReCoda" より

"受け継がれる"・"次"・"終わらない"・"鳴り止まぬ" と繰り返しや永遠を示唆する歌詞になっています。前回の考察では京都アニメーションへの願いに重なっているという事を書きました。

もちろんTRUEさんの歌詞は京都アニメーションだけでなく、北宇治高校吹奏楽部への願いでもあります。北宇治高校吹奏楽部の文化や伝統「全国大会金賞を目指す」永遠を願う歌詞になっていますが、そこで思い出したのは山田尚子監督作品『平家物語』です。

「平家物語」では、びわという女の子が平家の没落を見届けて琵琶法師として言い伝えはじめる物語。口伝を通して語られ続ける事で現代に平家のお話が届き、鎮魂や希望となるといった事が意図されます。

物語全体が繰り返される事を意図するチェンジマークの演出などもあります。詳しくは以前主催したイベントにてtsunさんが解説しているYouTubeを是非見てみてください。

この平家物語で繰り返しや永遠を願う構造はTRUE "ReCoda"の永遠への願う歌と同じ構造だと気がついて 記事のタイトル TRUEさん = 現代のびわ としてみました。

京都アニメーションや北宇治高校吹奏楽部、そして北宇治カルテットへの永遠の願いや希望を歌ってくれるTRUEさんが居てくれて良かった・・・感情。

(おまけ)石原立也監督と山田尚子監督のハッピーアイスクリーム

テーマが符合しちゃう話でちょっと興味深い話があります。石原立也監督はTVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」の監督もされていました。最終話タイトルが「生々流転」

すべての物は絶えず生まれては変化し、移り変わっていくこと。▽「生生」は物が次々と生まれ育つこと。「流転」は物事が止まることなく移り変わっていく意。「生生」は「しょうじょう」とも読む。

goo 辞書「生々流転」より

つまり諸行無常のような意味なんです。諸行無常といえば?

平家物語ですよね。諸行無常という言葉は平家物語を一言で表現するような4文字熟語。皆さんも小学校の授業で序文を暗記させられませんでしたか?

この石原立也監督「メイドラゴン2」の最終回と山田尚子監督「平家物語」制作発表の時期が近かったんですよね。

テーマが奇跡の符号した訳です。ユーフォ的に言えばハッピーアイスクリームです。(とユーフォファンとして書いてはみたものの、実際にはそんなハッピーな状況ばかりじゃなかっただろう事は、真面目に書いておきます。)

とにかく石原立也監督と京都アニメーションを離れた山田尚子監督は、離れた場所でもほぼ同じテーマに関わった訳です。運命(ディスティニー by 加藤葉月)的なものを感じてしまいます。

今回のTRUE "ReCoda" の永遠の願い = 平家物語 口伝による平家鎮魂の願い のようにテーマが符合したという小話でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?