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冬鳥と長崎市役所新庁舎

 立冬が過ぎましたが、長崎はここ2週間ほど晴天が続き、冬のはじまりとは思えないあたたかさです。そのせいか、黄葉がはじまった樹齢300年を超える大音寺(長崎市寺町)のイチョウの葉は、まだ明るい黄色。こっくりとした黄金色に染まるまで、もう少し時間がかかりそうです。

樹齢300年、大音寺のイチョウ

 晩秋から冬へ向かうこの時期、楽しみなのは大陸から渡ってくる野鳥との出会いです。散歩がてら野鳥観察をしている中島川には、昨年、初めてカイツブリが渡ってきましたが、今年はまだ見えません。中島川上流では、桃渓橋あたりで、ジョウビタキ(雌)に出会いました。全体的に灰褐色で、尾羽が橙色をしたかわいらしい小鳥です。いちばん高いところにある電線につかまって、「ヒッ、ヒッ」と、しきりに鳴いていました。渡って来たばかりなので、頑張って縄張りを主張していたのかもしれません。

ジョウビタキ(雌)

 桃渓橋のさらに上流では、採餌中のマガモ8羽(雄4羽・雌4羽)を見かけました。マガモは本来、渡り鳥なのですが、餌が十分にあると渡りをしないケースもあるそう。中島川では一年を通して見かけるので、餌が豊富なのかもしれません。

中島川のマガモ

 余談ですが、先月の当コラムでカワウが足で羽繕いしている写真を掲載しましたが、今回も偶然にマガモ(雌)が足で羽を掻いているところを見かけました。どうやら足での羽繕いは、とくに珍しいことではないようです。

足で羽繕いするマガモ(雌)

 さて、前述のジョウビタキは、11月に入ってから、市街地や緑豊かな長崎半島の山あいなど、いろいろな場所で見かけるようになりました。長崎歴史文化博物館のある立山地区の山の斜面でも、電線の上から市街地を見渡していたジョウビタキ(雄)がいました。平地とは違い寒かったのでしょう、ふくらスズメのように、ふわふわの羽毛で丸くなっていました。

膨れジョウビタキ(雄)

 このジョウビタキの視線の先には長崎市役所新庁舎がありました。旧長崎市公会堂跡地(長崎市魚の町)に建設中の新庁舎は、いよいよ来年1月開庁予定で、外観は概ね完成しています。地上19階・地下1階のビルの高さは90.86m。長崎市中心部にあるビルなかでは、屈指の高さです。市街地のあちらこちらから見えるようになったので、「市役所はどこですか?」と聞かれたとき、道案内が楽になりそうです。

くろがね橋からも見えます(画像中央)

 新庁舎で楽しみなのは、なんといっても19階に設けられる展望フロアです。市街地の真ん中から東西南北の長崎の風景を楽しめるとか。いままで見たことのない長崎の街の風景と出会えそうな予感です。「市民会館」電停から見上げるビルの横顔もいい感じ。新時代の長崎のランドマークとして、長崎市民の期待と注目が集まっています。

市役所新庁舎(正面)


市役所新庁舎(北側)

株式会社みろく屋
 みろくやは長崎のソウルフードであるちゃんぽん・皿うどんを代表商品として、長崎の「おいしい」を全国に向けて発信している企業です。
「おいしい笑顔」は「幸せな笑顔」。私たちはお客様の「おいしい笑顔」のために日々努力し、前進し続けてまいります。
株式会社みろく屋ウェブサイト https://www.mirokuya.co.jp

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