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ウリ科の野菜で夏を健やかに

 記録的大雨により被災された東北や北陸、そして西日本各地のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りいたします。

 あらためまして、残暑お見舞い申し上げます。立秋が過ぎ、暦の上では秋。厳しい暑さの中ですが、ここ数日、夜風がかすかに冷んやりとして来ました。セミの鳴き声も晩夏の趣。少しずつですが、涼しい季節へ向かっていることにホッとします。とはいえ、連日の真夏日(30度超え)、猛暑日(35度超え)は、身体に堪えますね。こんなときこそ、野菜をおいしくたっぷり食べられる「長崎ちゃんぽん」は、おすすめです。豚肉や魚介類の旨みが凝縮したちゃんぽんスープの香りが、食欲を目覚めさせてくれますよ。

野菜たっぷり長崎ちゃんぽん

 さて、今回は、夏バテ予防をテーマに、薬膳の考え方で夏場の不調を改善する食材の中から、「ウリ科」の野菜にしぼってご紹介します。まず、はじめは調理いらずで、すぐに食べられる西瓜(スイカ)です。利尿作用があり、むくみ取りや血圧を下げる効果もあるといわれています。からだに熱感があるときや目の充血、喉の渇きにもおすすめです。

利尿作用がある西瓜

 西瓜の原産地はアフリカ大陸の赤道近く。日本へは16世紀にポルトガル船が種子を伝えという説や、17世紀中頃、長崎にやって来た隠元禅師一行が種子を持参し、長崎で栽培をはじめたのが最初という説などがあります。
 余談ですが、西瓜はペルシャ語で「ヘンダワネ」と発音するそう。スペイン語でレストランのことを「タベルナ」というのと同じく、日本語として聞くと、クスッと笑ってしまう外国語のひとつです。
 西瓜と同じく利尿作用があり、からだの熱を取り除く効果を期待できるのが、冬瓜(トウガン)です。熱中症の予防にもなるといわれています。冬瓜と鶏肉のスープは、夏の長崎の郷土料理のひとつ。小ぶりに切り揃えた冬瓜、鶏肉を水から煮て、塩、薄口しょうゆ、酒で味を整えます。食べた後、からだのほてりがスーッと引いていくのを感じます。

熱中症予防にもなる冬瓜
冬瓜のスープ

 独特のほろ苦さが夏の食欲をそそるゴーヤこと苦瓜(ニガウリ)も、ビタミンCが豊富で、夏バテ予防になる食材です。薬膳的には、発熱や多汗を治め、熱中症予防にもなるといわれています。味噌炒めにしたり、パスタにしたり、いろいろな調理法でおいしくいただけますが、薄く切った苦瓜をさっと湯がいて、冷水にとり、ぎゅっとしぼって器へ。かつお節をかけ、お好みの合わせ酢でいただくのがおすすめのひと品です。

苦瓜のおかか乗せ

 胡瓜(キュウリ)もこの時期、積極的に食べたい食材です。90%以上が水分でビタミンやミネラルは少ないのですが、さわやかな香りやパリッとした歯ごたえが夏の食欲をそそります。利尿効果があり、体が熱っぽいときやむくみ、下痢の症状に効果があるといわれています。胡瓜はぬか漬けにすると、疲労回復のビタミンといわれる、ビタミンB1の含有量がぐんと増えます。ぬか漬けは腸内環境も整えてくれる発酵食品。毎日、適量をおいしく食べて、夏バテ予防につなげたいですね。

ぬか漬けで食べたい胡瓜

株式会社みろく屋
 みろくやは長崎のソウルフードであるちゃんぽん・皿うどんを代表商品として、長崎の「おいしい」を全国に向けて発信している企業です。
「おいしい笑顔」は「幸せな笑顔」。私たちはお客様の「おいしい笑顔」のために日々努力し、前進し続けてまいります。
株式会社みろく屋ウェブサイト https://www.mirokuya.co.jp

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