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ただ好きなだけvol.1 「島津斉彬」

歴史が好きだ。とりわけ薩摩藩11第藩主・島津斉彬が好きだ。
どこが好きかあげるとしたら、脅威の先見の明と合理主義なところ。
それでいて可愛らしい趣味もある藩主なのだ。控えめに言ったって最高なのである。

島津斉彬といえば篤姫の養父や、西郷隆盛を見出した人物として知っている人も多いだろう。
彼は教育を重視した。そして、育てられたのが国を背負った薩摩藩士たちなのである。語弊があるかもしれないが、ざっくりいえばそうなのである。かっこよすぎるだろう。
西郷隆盛は薩摩の下級武士の出、それでも才能採用しちゃうのである。
現代でも学歴社会だの何だと言われるが、斉彬は藩士の家庭環境や境遇もなんのその。才能があれば採用していくスタイルである。

彼は日本の未来と同様に、薩摩の将来も考えていた。
それも島津別邸「仙巌園(磯庭園)」のとなりに集成館事業に関する建物をたてて、事業に着手します。
平たくいうと、家のとなりに大きな職場を作ってしまうわけです。自分のリソースを日本と薩摩の未来にフルコミットしているのです。かっこよすぎる。

集成館事業は日本初の洋式産業群と言われ、今でも数多くの影響を残しています。
キラキラと美しい薩摩切子に、ファンも多い薩摩の芋焼酎。どちらも斉彬の集成館事業の偉業たちです。
しかも、この芋焼酎は当時の集成館事業で行っていた「雷管銃」に必要なエチルアルコールのために芋焼酎を使用したというエピソードがあります。つまり、軍事事業と飲食事業のハイブリット企画。
江戸時代当時、あまり美味しくなかった芋焼酎。ついでなら美味しく飲めるようにしようよ、と今の飲める芋焼酎が出来上がっていくのです。
現在の食卓すら、斉彬は影響を及ぼしているのだ。芋焼酎を飲む時は斉彬の顔を思い浮かべてほしい。

ごりごりに薩摩の軍事力を高め、薩摩藩主としても政治も行い、藩士の教育にも力を入れた斉彬。
そんな斉彬の趣味は朝顔の栽培。
江戸時代に流行した「変化朝顔」の栽培を、斉彬も行っていたそう。
斉彬といえば、軍事だの何だのと言われるが、趣味はとても可愛らしいのである。
そしてカメラも好んだ。
最も早く写真に写った大名として知られるが、その後は自ら写真にも挑戦。白の写真や娘の写真も残している。

カメラと朝顔が趣味とは、今でいうカメラとガーデニングが趣味くらいの感覚であろうか。かわいい、控えめにいっても最高である。

先見の明があり、合理的で日本と薩摩の未来のために尽力した斉彬。
そしてかわいい趣味がある斉彬。そんなギャップが好きなのである。チェスト!!

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