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地方転職を検討している方へ~メリット・デメリットと効率的な仕事の探し方を紹介します~

こんにちは。Mirise up株式会社代表の上田啓太です。

近年、リモートワークの普及や移住制度の充実により、地方への転職を検討する方が増えています。この記事をご覧いただいているあなたも、地方への移住に興味があり、地方での生活や仕事の探し方について知りたいとお考えではないでしょうか。

今回は、気になる地方転職のメリットやデメリット、地方での仕事の効率的な探し方を徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてください!

地方で働くUターン・Iターン・Jターン転職

地方転職にはいくつかのパターンがあることをご存知ですか?みなさんが具体的にイメージしやすいように、まずは地方転職の3つの種類について紹介していきたいと思います。

(1)Uターン転職
Uターン転職とは、もともと地方の田舎で生まれ育った人が都会の企業に就職し、その後地元に戻って別の企業に転職することを指します。
地方出身の人が東京や大阪といった大都市で一度働いた後に、出身地の地元企業に転職するケースが典型的なUターン転職です。
地元への転職なので周りに親や友人がいたりと、暮らしやすい慣れた環境で生活できるのがメリットです!

(2)Iターン転職
次に紹介するIターン転職は、都会に生まれ育った人がそのまま都心で就職した後に、地方企業に転職すること言います。
都会の環境しか知らない人は、地方に転職することで新しい価値観や文化に触れられるメリットがあります。
しかし田舎の生活には慣れていないため、転職や移住に苦労することもあるでしょう。

(3)Jターン転職
最後に紹介するのがJターン転職。「J」という言葉ではなかなかイメージしづらいと思いますが、Jターン転職とは地方出身の人が地元を離れて一度都会で就職し、その後出身地とは異なる地方に転職することを指します。

地方での暮らしには慣れているかもしれませんが、知らない土地ということもあるので生活環境を事前にチェックしておく必要があります。

地方転職をする人が増えている理由 

ではなぜ、ここ数年で地方転職を考える人が増えているのでしょうか?
その原因は移住支援制度の充実とリモートワークの普及にあると考えます。

移住支援制度の充実
地方転職を後押しする大きな要因の一つが、地域活性化を図る自治体の動きです。地方自治体は地域の経済を盛り上げるために移住者を増やしたいと考えています。その手段として、地方転職・移住を充実させるための制度が各地で生まれているのです。

例えば、林業や農業がさかんな岩手県の住田町では、町内に新築を建てる際に最大で300万円の補助金を受けられる制度があります。また出産や子育ての支援なども充実しています!

詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。
岩手県住田町の転職・移住支援制度

そういった自治体の動きに伴い、都会で働く優秀な人材の確保に注力する地方企業も増えました。東京や大阪で転職イベントを開催したり、移住者に対してメリットのある福利厚生を用意したりと、地方転職を促す企業の取り組みが活発になっています!

リモートワークの普及
地方自治体や地方企業の活動とは別に、昨今のリモートワークや在宅ワークの普及に伴って田舎への移住を検討する人が増えました。
リモートで仕事ができるのであれば、わざわざ高い家賃などを払って都会で生活する必要はないですよね。自然が多い田舎にはリラックスしながら働ける環境がありますし、満員電車や通勤ラッシュに巻き込まれることもありません!
リモートワークが浸透したことも地方転職を後押しする原因になっているのです。

地方で働く5つのメリット

ここまで地方転職の種類や地方転職を希望している方が増えている背景について紹介してきました。では、地方で働くメリットにはどんなものが挙げられるでしょうか。メリットをしっかり知った上で地方転職を検討してみてください。

①豊かな自然の中で暮らせる
地方の良いところは、何といっても自然に囲まれた環境で生活できることです。
外の空気は新鮮で、広大な自然の土地で作られた水や食べ物は美味しい!
仕事の合間に気軽にリフレッシュできる環境がありますし、子どもがいる場合は小さいうちから自然に触れさせることができるのも嬉しいですよね。

②生活費が安い
田舎は都会に比べて生活費を安く抑えることができます。
例えば東京でワンルームのアパートやマンションを借りようと思ったら7〜9万円は当たり前にかかってくると思います。
しかし田舎であれば、同額やそれ以下で2LDKタイプの部屋を借りられる地域もたくさんあります。それに加えて管理費も安く、駐車場も無料で付いていることがほどんどなので、家賃面だけでも大きなメリットがあると言えます!
生活費を抑えられれば、貯金や投資などに回すお金を増やすこともできます。

③子育てがしやすい
地方は子育てがしやすい環境が整っていることもメリットの一つです。
まず、都会では保育園の待機児童の多さが問題になっていますが、田舎では保育園に比較的入りやすく、安心して共働きできます。
また、広い公園や遊び場がたくさんあり、自然いっぱいの環境の中で遊べるので子どもも喜ぶはず。
最近では地方でもショッピングモールが充実していますが、都心ほど混雑していないので、室内で遊ばせる場合やお買い物時でも安心して連れて行くことができます。

④通勤ラッシュや混雑のストレスが減る
僕が思う地方転職における最大のメリットは、通勤のストレスからの解放です!
都会のオフィスに通う人にとっては、通勤ラッシュの満員電車や都市部の交通渋滞は非常にストレスになっているのではないでしょうか。
基本的に田舎では車移動が多いため電車に乗る機会は減ると思いますが、たとえ電車を利用したとしても大混雑するということはありません。
また通勤時間であっても道路はそれほど混まないので、気持ちに余裕を持って通勤することができます!

⑤価値観が広がる
地方に行くと、新しい価値観や文化に出会えるということもメリットです。
都会とは全く違った生活を送っている地方の人と触れ合うことで、自分とは異なる考え方や生活リズムを知ることができます。
多様性が重要視されつつある現代では、さまざまな価値観を体験することで人生をより豊かにできるでしょう。

地方で働く3つのデメリット

地方で働くことはメリットばかりではありません。事前に把握しておくべき3つのデメリットを説明します。

①収入が減る可能性がある
地方転職の際に懸念されるデメリットの一つとして、平均年収が都心と比較すると低いということが挙げられます。
実際に関東の平均年収データを見ると、1位の東京都と最下位の群馬県では約60万円の差があることがわかります。

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※2019年9月~2020年8月の1年間にdodaエージェントサービスに登録した人の平均年収データ
参考:【47都道府県・地方別】平均年収ランキング 最新版 |転職ならdoda(デューダ)

この差は収入面を重視している人にとっては大きな懸念点かもしれませんが、地方であれば必要な生活費は抑えられるため、収支のバランスを考えれば問題ないとも言えるでしょう。

②利便性が減る可能性がある
メリットのところで通勤ストレスの軽減について話しましたが、電車や車移動といった交通面ではデメリットもあります。
地方は都心ほど公共交通機関が充実しておらず、電車の運行間隔が長かったり、道路が発展してなかったりするので、移動に時間がかかる場合があります。
いつも時間に余裕を持って行動できていれば問題ないですが、急用が発生した場合には交通面の不便さを感じるかもしれません。
それでも、通勤ストレスから解放されるメリットや自然豊かな地方への魅力を感じていれば大きな問題ではないと思います。

③希望の職種が見つからない可能性がある
地方は都心部と比べると求人数が少ないため、自分が希望する職種がなかなか見つからないこともあります。
しかし、有効求人倍率で見ると地方の方が都心部より高いため、職を探す・職に就くチャンスは多いといえます。
厚生労働省が公表した都道府県別有効求人倍率データによれば、令和3年3月の東京都の有効求人倍率は0.88ですが、一番高い福井県は1.70となっており、東京都よりも仕事を見つけやすい環境であることがわかります。

参考:一般職業紹介状況(令和3年3月分及び令和2年度分)について

自分がやりたい仕事を見つけることは大変かもしれませんが、地方ならではの職業に出会うきっかけでもあり、新しい仕事に挑戦することも可能です!

地方での多様な働き方

地方で働くメリット・デメリットを解説してきましたが、続いては地方での具体的な働き方について紹介したいと思います。
田舎で暮らす方法は地方企業へ転職することだけではありません!多様な働き方を知って、視野を広げていきましょう。

地方企業で働く
地方で働こうと思ったら真っ先に思いつくのが地方企業に転職するという手段ですよね。
転職サイトやハローワークなどに求人情報が多数掲載されているため、自分の求める企業があるかまずは調べてみてください。
すでに行きたい企業が決まっているのであれば、その企業の情報収集を進めていきましょう。
地方は農業をはじめとし、工業や林業、漁業などがさかんな地域が多いので、新しい業種を経験したいと考えている方にとっては魅力的です!
逆にITやマーケティング職の経験があって、そういったスキルを活かせる企業を探そうとするとなかなか見つからない可能性もありますので、注意が必要です。

独立して働く
地方企業に転職せずに地方で働く手段として、独立してフリーランスまたは起業して働く方法があります。
自分のスキルや経験が豊富であれば、独立して自分で事業を始めたり、業務委託などで仕事を得ることも十分に可能です!
独立する人が多い職種として、エンジニアやデザイナー、Webマーケターなどがあります。
それから、地域によっては起業する人に対して助成金などのサポートを行っている場合もありますので、移住したい地域の支援情報を事前に調べておきましょう。

リモートワークで働く
3つ目の紹介する地方での働き方として、リモートワーク(在宅勤務)があります。リモートワークは新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で一気に普及しました。
リモートワークが許可されている都内の企業に就職中であれば、仕事を変えずとも地方で暮らせるかもしれません。
また、リモートワークOKな都内の別企業に転職し、地方に移住するという手段もあります。
多様な働き方が容認されてきた現代だからこそ実現できる方法ですね。

地方転職で人気のエリア

続いては地方転職で人気の地域を紹介したいと思います!
認定NPO法人 ふるさと回帰支援センターによると、2020年の移住希望地域ランキング3位が長野県、2位が山梨県、1位が静岡県という結果に。
1位の静岡県は、全ての年代から人気が高かったとのことです。

また、9位に神奈川県、10位に群馬県、12位に茨城県、13位に栃木県と、東京周辺エリアの人気も高いことが伺えます。
在宅勤務の普及に伴い、広くてくつろげる家を求めてこうした地域への移住を検討する人が増えていると推測できます。

参考:2020年移住希望地域ランキング公開 | 認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター

地方転職で人気の業種・職種

次に、地方で転職先を探すにあたり人気となっている業種と職種を紹介します。「マイナビ転職」が調査したデータによると、以下のような結果となっています!

【希望する業種ランキングTOP5】
1位:製造・メーカー
2位:IT・通信・インターネット
3位:サービス・レジャー
4位:医療・福祉
5位:流通・小売・フード

【希望する職種ランキングTOP5】
1位:企画・経営・事務職
2位:サービス・販売職
3位:営業職
4位:コンサルタント等の専門職
5位:エンジニア・プログラマー等のIT技術職

参考:地方に移住して働く! Uターン・Iターン・Jターン転職とは? | 仕事探し、転職・求人情報ならマイナビ転職


地方で働くことを考えると、新しい仕事にチャレンジしてみたいと思う方や、自分のスキルを活かした仕事を継続したいと考える方など、業種・職種の選び方はさまざまだと思います。
ぜひ上記のランキングを参考にしながら、自分が希望する仕事を考えてみてください。

地方での仕事の探し方

地方での働き方や人気の職種がわかったところで、続いては地方での仕事の探し方をみていきましょう。いくつかの方法があるので、自分に合うものを見つけてみてください!

転職エージェントで支援してもらう
1つ目は、転職エージェントを活用する方法です。
地方で事業を展開する転職エージェントやスタッフであれば、各地域の企業や移住情報に詳しいはず。
右も左も分からないという方は、事前にプロからアドバイスを受けられるため安心して転職活動を進めることができますね。
転職は人生の重要なイベントでもあるので、信頼できるエージェントの活用は一番おすすめの方法です!

転職サイトで自分で探す
2つ目はネットで転職サイトを利用する方法です。
大手の転職サイトには多数の地方企業が掲載されており、条件指定検索などを活用すれば自発的に地方企業を探すことができます。
少し地方転職に興味が出てきた程度であれば、まずは自分で転職サイトから情報収集してみると良いです!

ハローワーク
続いてはハローワークを利用して転職先を探す方法です。
厚生労働省が運営する就業支援機関で、全国に500か所以上あるハローワーク。
企業情報の掲載費が無料のため、大手転職サイトに掲載できなかった企業などがハローワークに登録されている可能性が高いです。
また、ハローワークではスタッフから直接就職支援サービスを受けることもでき、サポートしてもらいながら進められるので安心ですね。
転職サイトと合わせてチェックすることをおすすめします!

クラウドソーシング
最後はクラウドソーシングを活用する方法の紹介です。
クラウドソーシングとは、インターネット上で企業や個人が不特定多数の人に応募を募り、業務を発注する業務形態のことを指します。
クラウドソーシングで仕事を受注する人は、フリーランスの方が多いです。
自分のスキルを活かしてフリーランスや個人事業主、副業として地方で自由に働きたい場合は、クラウドソーシングを活用して仕事を探すのがおすすめです。

おすすめの転職エージェント3選

先ほども述べましたが、地方で転職先を探す場合は転職エージェントの活用を推奨します。とはいえ、数多くの転職エージェントの中から自分にあったものを見つけるのは難しいですよね。

転職エージェントを選ぶ基準として、求人数の多さや、サポートの充実性などがあります。それらいくつかの観点を考慮した上で、僕がおすすめする転職エージェントを4つ紹介します。

①リクルートエージェント
1つ目のおすすめ転職エージェントは「リクルートエージェント」。
業界トップクラスの求人数を誇り、都心部だけでなく地方での求人数も充実しています。求人業界トップのリクルートが運営しているだけあって、利用者が多いので安心して利用できるエージェントと言えます。

②doda
続いては人材会社大手のパーソルキャリアが運営する「doda」。
こちらも求人数の多さが特徴で、地域によってはリクルートエージェントを上回る求人数を保有しています。
サポート体制も充実しており評価の高い口コミが集まっています。
とにかく様々な案件を探してみたいという方にはおすすめです。

③マイナビエージェント
3つ目に紹介する「マイナビエージェント」は、顧客満足度の高さが特徴です。運営元のマイナビは新卒の就職活動において圧倒的な知名度を誇るサービスです。
マイナビエージェントも20代や30代の転職サポートに定評があり、特に若者に人気があるエージェントです。
上2つと比べて求人数は多くないものの、一人一人に合った手厚いサポート体制が魅力です。

④Miractive(ミラクティブ)
宣伝になってしまいますが汗、最後に弊社のミラクティブも紹介させてください。Miractiveは、「未来をアクティブにしてほしい」という想いを込めて立ち上げた、地方転職に強みを持つ転職支援サービスです。ここまで紹介した大手企業ほど求人数は多くありませんが、サポートの手厚さには自信があります。

キャリアアドバイザーと二人三脚で転職をしたい、身近で相談できる人がほしい等、一人で転職をするのが不安な方はぜひ一度面談をしてみてください(もちろん無料)。

ミラクティブの公式サイトはこちら

転職に伴う地方移住について

最後に、地方移住の進め方について簡単に紹介したいと思います。
地方への転職を考える上で、移住の準備も並行して行わなければなりません。

地方へ移住するにあたり、以下6つのステップに沿って進めていくと良いと思います。

ステップ①:移住候補地を探す
ステップ②:ネットや自治体に相談して候補地の情報収集を行う
ステップ③:転職活動を始める
ステップ④:実際に候補地を訪問してみる
ステップ⑤:仕事を決定する
ステップ⑥:移住先を決定する
ステップ⑦:移住開始

注意していただきたいポイントとして、移住先を最終決定する前に仕事を確保しましょう。必ずしも先に仕事を決めなければいけないわけではありませんが、収入がないと生活が厳しくなってしまう恐れがあります。
移住先で安定した生活をスタートできるように、あらかじめ仕事の目処を付けておくことをおすすめします!

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、「地方転職」を考える上で気になるポイントをまとめて紹介させていただきました。
地方への移住はたくさんのメリットがある一方で、いくつかの懸念点やリスクがあるのも事実です。
移住の情報は各自治体のサイトを見てみたり、転職に関する情報は転職エージェントを活用したりと、常に情報収集を行いながら検討を進めてみてくださいね。

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