「かすがい」だった夫

先日、夫から衝撃的な話を聞いた。
「自分がいなかったら両親は離婚していたと思う。俺が潤滑剤だった。」と。
義理の両親は、私の実の両親と違い、お父さんがお母さんの尻に敷かれているようではないので、夫婦の在り方がだいぶ違うなあとは思っていた。
しかし、ふたりで一緒に遊びに出掛けたりもしていて、仲のよい夫婦だと思っていた。
そのため、上記の夫の発言に衝撃を受けた。

私はこれまでに、「私や兄弟がいるおかげで両親は離婚しないのだ。」と思ったことは一度もない。
「両親が離婚するかもしれない。」と思ったことも、これまでに一度もない。
私の両親の仲は、私たち子どもなどが介在しなくても仲が良い。
そのために、私はむしろ、子どもなどはいない方が気苦労などが少なく、幸せなのではないかと考えていた。                                     
私はこれまで、子がかすがいであるという感覚が全く分からなかった。
一方、夫はまさに「かすがい」としての役割を担っていたのだった。
そんな夫の「子どもが欲しい」にはどんな思いがあるのだろうと考えてしまった。


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