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愛とは『綺麗なものではなく、狂気だ』と描く作品が好きだ

はじめに

お前は仕事してないでnote更新しろよ。という言葉を親友から頂いたので、仕事しないでnoteを書く。

いや、仕事しろよ。マジで切羽詰まってるぞ
QoSの優先制御検証が本当にわからないんだって。助けて。会社に誰もいない。

『ひらいて』という小説を読んだ感想

最近人から紹介頂いた小説を読んだ。
綿矢りささんの『ひらいて』という小説だ。

綿矢りささんの存在を知っていたが、著作物に触れた事はなかった。
結論からいうと愛とは狂気だ。
引き返せない、自分の激情と執着を手放せない。
一般的に正しいとされることが、終着点とも限らない。

真面目で一途ほど、狂気じみた感情になりうる
じゃあ浮ついた心を持つ方が健全なのか、と言われたら
人間としてはそっちの方が良いんじゃないかな。と悩んでしまう。
そんな作品だった。

私の傷口に塩を塗り込むもんだから、正直感情移入して読めたものではなかった。

目を逸らしながら読んだ。

ただ、感情の描写や
悲しみに暮れた時の何も頭が働かないところの文章は素晴らしいと思った。
自分の経験を書かれてるのではないかという既視感というのだろうか。

良い作品だった。
人はそんなに綺麗でもないよね。人への思いも。
綺麗ではない感情も自分のものだし、乗り越えた先に見えた未来も全部自分のものだ。

だから、無駄なものなんて何一つないんだ。

むきだしの愛について

人は何かのオタクである方が人間臭くて好まれる習性はあるが、その対象がマニアックだと急にヤバい奴認定を受ける。

でも小さなコミュニティの中で同志を見つければそれは居場所にもなるので
一長一短で、特にネット社会だと使い勝手が良いなぁとも思う。

そんな私が愛とは狂気だ。と語る作品について、オタク臭く語ろうじゃないか。

私は映画監督の中で1番頭おかしくて好きな方が園子温監督だ。

この人は私生活もおかしい。
賃貸物件で深夜2時にエレキギターをガンガンに弾き出す。

これはバーテンダー時代のお客様で、園子温監督の部屋の隣に住んでる人に聞いた

めちゃくちゃ迷惑なやつだ。

自分のパートナーを自分の作品に出して他の俳優とセックスさせてるし。
きっとそれくらい頭おかしくないとクリエイターは務まらないんだろうな。

そんな監督の作品で1番好きな作品がある。
なんだったら私の人生で1番好きな映画だ。
『愛のむきだし』という映画である。

まず、約4時間ある。
そこで挫折する人も多いだろうなぁ。

私が20歳の時、映画好きの友人に紹介されて一緒に見た。

あらすじを書いていこう。
主人公で男子高校生の本田悠はクリスチャンの家庭に生まれた。
母親と父親と3人家族であり、仲睦まじく暮らしていたが、当時母親を亡くしてしまう。

「いつかマリア様ような人を見つけなさい」という母親の言葉をはずっと胸に刻まれる事となる。

悲しみもやがて癒え、優しい神父の父・テツと2人でつつましやかな生活を送っていた。

後に、テツカオリという愛人ができ、テツは神父でありながらもカオリに惑溺していく。

しかしそのカオリテツの下を去り、ショックのためかテツの性格は一変してしまう。

テツに毎日「懺悔」を強要するようになる。
悠は父との繋がりを失いたくないがために、様々な罪作りに励んだ。
懺悔のために毎日罪作りに励むうちに罪作りはエスカレートし、いつしかは女性ばかりを狙う盗撮魔となっていた。テツに「変態」と罵られ、殴られたことで、これこそが愛だと確信する。

そんな翌る日、盗撮仲間とのゲームで負けた悠は女装をすることになる。
女装して街を徘徊してると、不良に絡まれている女子高生尾沢洋子に出会う。
ここで、洋子に一目惚れをし、不良から洋子を助ける。

洋子洋子で男性が嫌いで、この時、女装をしていたがためにを女性と勘違いし、洋子を好きになる。

といったハートフルラブストーリーだ。

いやごめんそんなことない。

そこからまぁ後は気になったら見てくださいよ。という話なんですけど

洋子のために命も全て投げ出すくらいぶつかっていくんですよ。

でも洋子が男性だから受け入れないし、環境的に何も信じられなくなるんですね。

相思相愛とは言い難い、歪んだ関係なのに

突き放されても洋子に向かうは、一途でカッコいいヒーローなのか

はたまた、狂気じみたストーカーなのか。どちらなんだろうね。

私はよく友人に、愛は綺麗じゃないし、暴力だし、狂気だよね。
それをみんなドラッグのようにハマって、幻想を夢見て幸せを感じるんだ。

という発想を語ったりもする。

綺麗じゃないものを、如何に綺麗だと2人で勘違いして生きていくか。

それに尽きるよね。
運命も、正解も、確信なんて無いんだから。
その時自分が運命にしたいという相手と穏やかに過ごす事こそ、私が望む愛であり狂気なのだろう。

さいごに

1時間でこの文章を書き、その1時間枠で検証内容を詰め、プロパーに了承を得、検証実施に取り掛かる事が出来たので私の今日のタスクは完了目前です。
お疲れ様でした。

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