【クラクラ】めまいの食養生【グルグル】

  めまいと立ちくらみは区別がつきにくいのですが、内耳に問題が生じるメニエール病などが原因で、目の前が暗転したり、ぐるぐる回転する感覚が起こるのが真性めまい。低血圧や低血糖が原因で突然クラッとするのが立ちくらみ(または仮性めまい)です。
 うつや不安障害などもめまいの要因となり、心因性めまいと言われます。
 メニエール病とうつ病はどちらもストレスに起因する関連深い病気なので、両方の症状に悩まされている人も珍しくありません。
 東洋医学では、体内に余計な水分がたまったり(水滞)、気や血が欠乏し(気血両虚)体内のバランスを欠くとめまいが起こるとされています。
 中医学的な観点でめまいを改善させるには、①「肝」※のバランスをととのえる食材、②「気」や「血」を補う食材が有効と考えられます。

※中医学の五臓「肝、心、脾、肺、腎」=具体的な臓器を必ずしも指さず、体内の生理機能を5分類したもの。そのうち肝は情緒や自律神経系、運動神経系などが当てはまります。

めまいが心配な時に摂りたい食材はこれ!

エビ めまい、ふらつき、手足のふるえ
クコの実 眼の疲労と視力回復。慢性の咳、めまい、滋養強壮
黒ゴマ  耳鳴り、めまい、白髪、皮膚の乾燥、便秘
白ゴマ 乾燥肌、頭痛、めまい、便秘
セロリ 身体の熱を冷まし、余分な水分を取る。めまい、イライラ、頭痛
ほうれん草 血を補う。貧血、神経過敏によるめまいに

🌿めまいにおすすめのお茶

南蛮毛茶 トウモロコシのひげ茶。水滞を解消する
杜仲茶 高血圧からくるめまいに

 どの症状でもそうですが、効きそうなものばかり食べるのではなく、食事で一番大切なのはバランスだということをお忘れなく。
 また、めまいが気になるときは特にお酒やタバコ、カフェインを避けましょう。朝は決まった時間に起きて体内時計を調節し、ストレスを溜め込まない工夫も必要です。

参考
薬日本堂『漢方養生指導士初級・中級養成講座』
薬日本堂『漢方基礎講座1、2』
新星出版社『決定版 漢方』花輪壽彦



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