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文学フリマ出店レポ

今更ながら、去年11/24 文学フリマ東京に初出店した時のドタバタレポートをここにまとめてみたいと思います。

文学フリマについて

文学フリマとは、オリジナルの文学、「自らが〈文学〉だと信じるもの」を中心とした作品を出品できるイベント。東京だけでなく、全国各地で開催しています。
最近は出店数も増えているので、申込を考えている方は早めをお勧めします。

https://bunfree.net/

1. 原稿

使用ソフト:Microsoft word、Adobe pdf、Photoshop、CLIP STUDIO(表紙作成用)

私の場合は元々ちまちま書き溜めていた短編があったので、内容自体は粗方完成していました。

文庫サイズで作ってみたいけど、レイアウトがわからん…ということで、とりあえず印刷所さんのサイトに突撃。サイトに書いてある設定を参考にしつつ、pixivを漁る。
同人誌を作る時のpixivは最強の味方です。

ページのレイアウト設定が終わったら文章を書いていく。普段横書きで文章を書いていると、改行が多い多い。一応手直ししつつ作ったものの、今見返すとまだ改行多いなと思うので、ここは反省ポイントです。
あと、会話文の段落下げ。これ、本当に忘れるから気をつけて。

結局私は〆切直前まで足掻いていましたが、直前になって、Adobeライセンスが切れてpdfが使えなくなるという異常事態が発生。
なんとか、印刷所さんが無料で配布してくださっている入稿用pdfを利用して入稿しました。ソフトのアップデートなり課金なり、管理はきっちりした方がいい。本当に。

2.表紙

表紙はフリー素材の写真を加工して作りました。元々趣味で絵も描くので、画像加工ソフトを持っていて良かった。
特にオススメはCLIP STUDIO。漫画作成も出来るソフトだけあって、使いやすいしレイアウトも豊富。今まで安いPROを使っていましたが、EXにアップグレードしました。
画像加工とか分からないという方は印刷所さんがフリーの表紙を配布しているので、それを使うのもアリ。

3.入稿

余裕を持って入稿しろ。

印刷所さんに迷惑がかかるというのもそうですが、自分の想像以上にミスまみれなのです、〆切に追われて切羽詰まった原稿は。
回らない頭で行ったチェックなど当てになるものか。自分を信じるな。
送った原稿は印刷所さんが軽く誤字脱字、印刷で切れてしまいそうな部分などをチェックして連絡してくれます。私の場合は結局二、三回改稿を送りました。

後は入金など、事務的な手続きをして、無事脱稿!
自宅に送ってもらう場合もありますが、会場に送ってもらえるサポートもあります。私が今回お世話になった「しまや出版」様はイベントサポートがあり、当日会場入りしたら自スペースまで配送して下さっていました。
本当にありがとうございました。

https://www.shimaya.net/

4.出店準備

必要なものをざっくり上げると、まずは机に敷く布。勿論自分で作ってもいいし、めんどくさい!という方は同人イベント用の便利な布を買ってもいいと思います。
私は「あの布」さんから買いました。マジックテープで固定できてズレないし、ポケットもあってとても便利。

http://anonuno.shop-pro.jp/

値札、ポスター、ポスター立て、見本本立て、小銭ケースなど。
私は今回、ポスター立てを買う余裕が無かったので、小型のイーゼルを数個買って代用。イーゼル、万能。小銭ケースは百均に沢山あるのでそれでいいと思います。お札入れ、小銭ケース入れとして半透明のポーチも買っておくと便利。
意外とここで出費が嵩む。でも、次を考えると、ちゃんとした物を買っておくのをオススメします。今回私はポスターを急ぎで適当に作ってしまったけど、次はもっと拘りたいなぁと思っています。

5.当日設営

私は今回、友人に売り子をしてもらいました。右も左も分からなくて色々迷惑をかけたけど、サポートしてくれて本当に助かりました。
初めての人は、出来れば誰かにお手伝いしてもらうことをオススメします。

アドバイスといえば、思いつく限りの「文房具」と言えるものは全て持っていけ、ということ。なにかと使います。忘れた時、会場に大体コンビニがあると思うので、そこで調達すればOK。焦らないで。

5.開場

正直、来ると言ってくれた知り合いのフォロワーさん達以外には一切売れないことも覚悟していました。

でも、印象的だったのは「表紙が大事」ということ。小説やエッセイはやはり絵に比べて良し悪しがぱっと見で分かりにくい。ターゲットがはっきりしている二次創作ならまだしも、完全オリジナルの素人小説を買うのは買う側からしても博打のようなもの。
そこで、一目で印象に残る表紙というものが大事なわけです。実際、私のところにも「見本の表紙を見て印象的だったので来ました」と言って買ってくださった方もいました。最終的に、在庫の半分以上は捌けました。

あとは価格。本作りを拘る分頒布価格も高くなってしまうけども、やっぱりある程度じゃないと売れません。

ずっと座りっぱなしもつまらないので、色々回ってみることもお勧めします。文学フリマ、何も小説やエッセイだけじゃなく、ジャンルは様々。とても面白い。気になったところに買いに行って、自分のアピールをするのも良いですよ。笑

6.まとめ

創作、楽しい!
文学フリマはとても素敵なイベントだし、何より自分で本を書いて出したということは一つの自信になる。お金はかかる趣味だし、そんなに沢山売れるわけではないけれども、やって良かったと思えました。
結局ミスは残っていたし、完璧な本が作れたわけではないので、また5月にリベンジします。

本は通販にて注文受付しているので、興味があったら是非覗いていって下さい。
「日常」をテーマにしたオリジナル短編集です。https://dkhgbjmiri.booth.pm/items/1699637


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