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新しい生活様式と調光レンズ

次に度付きの眼鏡を作るなら、調光レンズでと決めていた。
そう、4月の時点では・・・。


緊急事態宣言下にあった4月。4月23日には、東京都から「買い物を3日に1回程度に控える」よう呼びかけも行なわれました。家族分の食料品を買うとなると結構な量となり、自転車での移動が欠かせない。さらに陽射しがだんだんと強くなってくる頃とあり、サングラスも必須でした。

でも、じつはこの時「コロナは目からも感染する!」というニュース記事を頻繁に目にするようにもなっていて。

新型コロナは目からも感染する! コンタクトレンズの付け外しにも注意

サングラスといえばコンタクトと併用だった私は、サングラスという選択肢を無くしてしまったのです。

・・・いや、まてよ。そう、じつは1本だけランニング用に作ったフレームに、度付きの調光レンズを入れていたではないか。

それが、こちら。正直、スーパーで買い物をするには、少々スポーティが過ぎるデザイン・・・。でも当時の私は、もう身なりを気にするような心境ではありませんでした。

※ここで念のため説明しておくと、調光レンズとは紫外線を浴びることでレンズ濃度が変化するレンズのこと。屋内ではほぼクリアに近いレンズが、屋外に出ると濃く色付き、サングラスとして使えるという便利なものです。

顔回りを触らなくて済む、という新たなメリット

スーパーに到着し、自転車を停め、中へ。お惣菜コーナーから順路が始まるそのスーパーで、コロッケや唐揚げの陳列棚は少々暗く見えたけど、その先のコーナにある乳製品を手に取る頃には、もうレンズの濃度もだいぶ薄くなってきていました。

そして、そのときふと思ったのです。

「掛け外しの必要なくサングラスと眼鏡を兼用できる調光レンズって、なんてすばらしいんだ!!!」

えぇっと、改めて太字にするまでもなく、当たり前のことを言ってますね・・・。いや、以前から調光レンズは度無しで使っていて、その利便性は十分理解していました。

でも、コロナの恐怖がテレビで連日伝えられていた4月は、まだ今よりも詳細な情報が少なく、外出先で顔回りに触れることは恐怖でしかなかったんですよね。そんな私にとってフレームの掛け外しは、「手間」ではなく、もはや「リスク」。それゆえ、掛け外しの必要がない調光レンズは、Withコロナ時代の必須アイテムなのではないかと思えたのです。(今でこそ、ここまで過度に怖がることはなくなったけれど)

と、こんな感じで「次に作るのは絶対に調光!」と息巻いていたのに、6月になると私は度付きサングラスを作っていました。なぜ考えが変わったのかは、先月のことなのに思い出せないのだけれど・・・。

でも7月になり、仕事での外出がぐぐっと増えた今、度付きサングラスでは対応できない場面も。そして、まだまだ気の抜けない状況となってきた今、改めて思うのです。

やっぱり、度付きの調光レンズで眼鏡を作りたい、と。

この春には、レンズカラーの退色スピードが改善され早くなったものも登場しているようだしね。これなら、より仕事の時でも使いやすいかもしれない。色づいたときのカラーと、マスクとの相性も考えなくちゃ。

そんなことを考えて眼鏡を作るようになったのは、まさに私の新しい生活様式。つくづく眼鏡は生活に密接した道具であることを、また思い知らされたのでした。いやはや。

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※ちなみに、トップにあるサムネイル画像の私物サングラスは調光ではなく、あくまでイメージです。インスタの写真は、調光です。

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