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スペイン語漬けの毎日、犬に吠えられ、今日も頑張る

グアテマラで何すんの?

「グアテマラで何すんの?」とよく聞かれるが、正直ものすごく大きな理由があって来たわけではない。実は、グアテマラの後に訪れるカリブ海の島々への訪問が今回の旅のメインの目的であるため、グアテマラは長めのトランジット(3週間)のようなものだ。

とは言っても、もちろん目的はある。グアテマラ滞在の最後の週、私は先住民が暮らす小さな村で生活をする。もともと週末に訪れる予定だったのだが、最終的には1週間向こうに滞在できることになった。ネットでしか聞いたことのない言語を彼らが生でどんな風に奏でてくれるのか、今から非常にワクワクしている。

ただ、どんなに興味を持っていても共通言語なしには、何も聞き出せない。
そんなこともあり、グアテマラの最初の2週間は、アンティグアという街で朝から晩までスペイン語の勉強に明け暮れている。

朝4時半に起きて(早起きは時差ぼけも関係している)、昨日わからなかった単語を辞書で調べてノートに書き写す。朝食を食べたら、朝9時からは4時間の集中講座を受ける。午後は客が誰もいないカフェに行き、暇そうな店員を捕まえてスペイン語を教えてもらう。家に帰れば、夕食を食べながら家族との雑談(会話演習)が待っている。

正直こんなに勉強するのは、受験生ぶりである。勉強はそんなに好きではないが、なぜか毎日のこの時間が本当に楽しく、愛おしく感じる。

スペイン語は私をいろんな場所に連れてゆく

スペイン語学習は私をいろんな場所へ連れて行ってくれる。昨年、スペインバスク地方でホームステイをした時、私がもっとスペイン語が上手く話せたらバスク語の話をもっと聞けたのにと後悔をした。メキシコを訪れた時も同じだった。
ご存知の通り、スペイン語は中南米・ヨーロッパなどで話されており話者人口がとんでもなく多い。
今後、スペイン語を話せることで、新たな言語との出会いが待っていると思うと、さらに頑張れそうだ。

不便なのが心地いい

グアテマラでの私の生活は想像以上にタフなものであった。
日本人どころかアジア人もほぼ見かけないので、歩いているだけで本当に目立つ。信号がなく、車は止まってくれないので、交差点では意思を持って躊躇わずに渡らなければならない。オドオドしていたら、一生先に進むことはできない。洗濯機がないので、毎日服は手洗い。シャワーは冷水である。そして部屋の中では、大量の虫と生活している。
ただ、これくらい不便な方が案外心地よかったりして、日本にいる時よりも無駄なことを考えずに楽しめている。

グアテマラ家族!

今回のホームステイ先は、ママと息子2人の3人家族のお家だ。息子たちとは年齢が近く、到着直後、高速スペイン語に戸惑っていた私に息子くんが優しく英語で説明してくれた。

ママは英語ができない。珍しい言語圏に行って、英語が話せない家庭にステイすると、英語ができなくてごめんね、と申し訳なさそうにする人がなにかと多いのだが、お母さんは違った。
「グアテマラにいるんだから、早くスペイン語で話せるようになりなさい」
となかなか強気なパワフルママである。

そのお母さんの言葉に励まされ、私のスペイン語学習への熱はさらにオーバーヒート。ありがたい。

そんなこんなで、今回も嬉しいことに超素敵な家族のお家にステイさせてもらっているのだが、このお家、一つ問題がある。

とんでもなく大きな犬を飼っていることだ。
正直に言う。私は犬がそんなに得意ではない。幼稚園の移動動物園でも、正直何が楽しくて動物にエサをあげているのか理解できず、一人ベンチの端で観察していたほどだ。
とは言っても全ての動物が苦手なわけではない。苦手な動物にもレベルがある。一番得意なのは、大きい動物だ。象とかキリンとか。大きすぎるので、逆に怖くない。しかし、モルモットやハムスターのような小さい動物になると、怖さが増す。小さく動きがすばしっこく、行動が予測できないためである。

そして、私が一番苦手とするのが、「中型の動物」である。サイズで言うと、ヤギ、羊、そして「デカい犬」だ。ファミリーが買っている犬は、まさに私が完全に苦手なタイプのサイズ感であった。

これから、彼(犬)と2週間生活を共にすると思うと、正直覚悟が必要である。
毎日仲良くなろうと試みているのだが、昨日はお気に入りのズボンを舐められた。

彼と上手くやっていくには、まだまだ時間がかかりそうである。

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