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初めてのオゴオゴパレード@Ubud

バリの伝統文化でインパクトがあるのはなんといってもオゴオゴ。サカ暦の元日ニュピ(Nyepi)前夜つまり大みそかは、オゴオゴと呼ばれるおどろおどろしい形相の張りぼてが村を町を練り歩きます。よく青森のねぶた祭に似ていると言われます。たしかに雰囲気は似ているのですが、バリのオゴオゴは特定の地域だけでなく、バリ全体の市町村で一斉に行われています。島全体で同時にサイズもデザインもさまざまなオゴオゴがうごめいていると想像すると、ちょっとすごいですよね!(正確には1日早くパレードを行う地域もあるようです。)

オゴオゴは村よりもさらに小さい単位「バンジャール」ごとに制作されます。これまでに見た範囲では、大中小3体くらい作るところが多い印象です。いちばん小さいオゴオゴはキッズ用で子供たちもパレードに参加します。いったいバリ全土で何体のオゴオゴが作られているんでしょう?
制作過程を見るのも楽しいです。夜の闇に浮かび上がるオゴオゴはなかなかに迫力があってギョッとしますが。

キッズ用オゴオゴ

百聞は一見に如かず。まずはわたしが最初にこの目で見たオゴオゴのパレードをご覧あれ!ウブドのサッカー場に集結した各バンジャールのオゴオゴが順に王宮へ向かって進んでいくところです。ブレガンジュールというマーチング・ガムランとでも呼ぶべき音楽隊の演奏がパレードを盛り上げます。電線くぐりの技に注目!

王宮前の十字路では各バンジャールのチームがパフォーマンスを披露します。あるチームの行列の後をついて十字路まで行きましたが、パフォーマンスを一目見ようと取り囲む人込みの輪が波のようにうねり、将棋倒しになるかと恐怖を感じました。お祭り騒ぎは夜半まで続き、あちらこちらで花火の上がる音がします。

一夜明けてニュピ当日。The Day of Silence/静寂の日と呼ばれるこの日は、24時間じっと家にいなければなりません。電気もガスも使えない。No TV, No Radio。ときどきNo Wifi。ちょっとびっくりするような日なのですが、意外と知られていません。
何度かウブドで過ごしたニュピの思い出もぼちぼち書きとめたいと思います。


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