読書メモ|データサイエンスが求める「新しい数学力」
OECDの学力調査の変化
OECDの学力調査は、基本的に社会人になった時に発揮できる力を測る目的で行われているが、2018年には7割の問題が新しいものに変わった。
読解の問題文は、「紙媒体」から「オンライン上の文章」になり、情報量が多く、精査されていないものを、その情報が正しいことを伝えているかも含めて判断できるかを測るものになっている
タイピングができないと自由記述問題は0点になる。つまり電子機器を扱える能力は必須である
苦手意識を持ちやすい算数数学の克服
新たな発見と喜びを見出すことが大切
具体的かつ可視的な実際の作業が必要
(抽象的な計算と向き合っているときは心理的な不安を抱えている可能性がある)
女子は言葉で説明するのが得意
数学の問題を解く時に「ちょっと聞きたい」のが女子
会話で新しく覚えた数学用語が定着する
生徒から生徒に教えた方が(使う言葉が同レベルなので)理解が早い
など、教え合うことのメリットは大きい
社会の中の題材で磨く数学的眼力
「先生、今やってる選挙のニュースに比例代表ってあるけど、この比例も今日習った比例ですか」生徒の質問に、実際の各政党の得票数をエクセルに入力しながら授業をする。生のデータを扱うことで、授業で学んだ比例の概念がリアルな社会でどのように活用されているのかを感じ取ることができる。
感想
紙の本はたくさんの人が校正しているけれど、ネットの文章は玉石混合、確かに読解力以前に正しく認知することは大切な能力だと常々感じていました。
そして、具体的かつ可視的な実際の作業は楽しい。楽しいと捗る。新たな発見は喜びのはず。教育現場も進化してて素晴らしいなと嬉しくなりました。
これからはデータを活用して問題解決してゆく必要があるので、数字に弱いとダメですよというのが本の概要です。
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