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「反集中 ANTI FOCUS」という書籍の話 vol.4 / クラウドファンディング編

今日は、クラウドファンディングの話。

(ここまでの経緯はこちらから)

「反集中 ANTI FOCUS」では、立ち上げの際にクラウドファンディングで支援者を募る、というプロジェクトに取り組みました。

プロジェクトの立ち上げが6月くらい。READYFORの米良さんに相談させていただき、チームを組んでいただいて、まずはキックオフ。
そして、プロジェクトページを立ち上げ、お返しをまとめ、気がついたらあっという間に時間が経って9月になり、9/26にスタート!
期間は、10/28までの約一ヶ月!走り抜ける感じでいこうと、短期決戦型のプロジェクトとして立ち上げました。

書籍発刊のためのクラウドファンディング、というのは実は結構あります。

たとえば、この2020年に発刊された「DRAWDOWNドローダウン― 地球温暖化を逆転させる100の方法」は1,000人以上の支援者を集めて世の中に大きく広がった一冊。

でも、今回は、書籍の発刊だけではなく出版社の立ち上げとしてこのプロジェクトに取り組もう、と思い、「2022年10月、未来をつくる出版局「ミラツク出版」をはじめます!」というタイトルで取り組みました。

出版社をつくる、というと、すごく遠いように感じます。

でも、この3年、取り組んで感じたのは、例えばISBNと呼ばれる出版社コードは、ファックスのやりとりと電話のやり取りを何回か行えば、少額の手数料くらいでそんなに複雑な手順もなく行えたり、
書籍をつくるというのも、ちゃんと原稿を用意して、ちゃんと編集の人たちと構成を繰り返し、ちゃんとデザイナーの人たちと表紙や中身のデザインを詰め、と一つ一つやっていけば特殊な機材や設備がなくても実現できたり、
実は意外と近いところにある。ということです。

だから、本を出す、よりも、出版社をつくる、ということがクラウドファンディングのテーマになるんだ、ということも知ってもらいたい。そんな想いもあって、このプロジェクトは出版社立ち上げプロジェクトとして行いました。

プロジェクト自体は、、もちろん大変!笑
ではあるものの、立ち上げのことを知ってもらいたい気持ちと、書籍のことを知ってもらいたい気持ちと、お返しに書籍をお届けできる楽しさと、で作業量的な大変さはあるものの、気持ち的な大変さは全くなく、

そして、最後の一週間で奇跡のように盛り上がって一気に目標を突破して行ったあの忘れられない1日は、いまでも心にその感動が残り続けています。

そんなクラウドファンディングから3ヶ月が経ち、今日やっと、支援者の方々の手元に、支援者用の「特別装丁版 反集中」が届き始めました。
(発売から1ヶ月たっての到着の舞台裏はまた違う号でゆっくりと。笑)

そして、到着の声が続々と。

あれ、なんかいろいろついている?

そう!このクラウドファンディングでは、届ける人たちの数が最初から確定しているからこその、シリアルナンバー入りの箱を用意してみたり(しかも箔押し!)、非売品のしおりをつくったり、キーワードマップのカラー版を用意したり。

この、届ける相手が先にいる、というのは、書籍にとってとても相性が良いなあ、と感じました。

同時に、顔が見える相手に届けれることで、こうして一人一人の反応を送っていただける。この双方向のつながりが生まれたのは、クラウドファンディングを経由して立ち上げられたからこそ!

「クラウドファンディング→出版社&書籍の立ち上げ」という展開は、もう少し解像度を上げてみると、「クラウドファンディング→顔が見える届け先&支援者との関係性→出版社&書籍の立ち上げ→届け先が見えていることでできる”ものづくり”→届いた時の反応を送っていただけるフィードバック」と立ち上げの先まで展開が続いていきました。

そして、この”ものづくり”が今度は書店の方々とのつながりに発展していきます。これもまた違う回で。

ミラツク出版局のクラウドファンディングでは、最終的に671人の方にご支援いただき、6,915,000円が集まりました。そのすべてを製作費(と支援者の方々へのお返しの費用)に宛て、無事に立ち上げも実現。支援いただいた皆様ありがとうございました!

今日はここまで!

【編集部からのお願い】
「反集中 ANTI FOCUS」では、次に手に取る”未来の読者”のために、読んでいただいた方・手に取っていただいた方のレビュー&レビューコメントの投稿をお待ちしています。
(書店で買う人も一回レビューを見てから考えることも多いので、レビューコメントがあることで、なるほどそういう内容か、と理解を助ける補助線になります。)

【反集中特設サイト】
以下の反集中特設サイトから、書籍「反集中 ANTI FOCUS」に掲載されている22名のインタビュー記事の全文を読んでいただくことができる他、書籍に現れるキーワードを集めたキーワードMAPのカラー特別版をダウンロードしていただくことができます。


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