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お金のいらないPT cafe

『お身体に異変がある時はPTcafeへどうぞ。無料で見させていただきますよー。』

大通りからちょっと脇道に入った建物の前で、笑顔あふれる顔で男が声を張り上げている。

男の前を1人の老婆が通り過ぎようとすると、男はすかさず声をかける。

『おばあちゃん、良かったらご自由にお茶も飲んで行って下さいねぇー』

「わたしゃ騙されんよ!そうやって無料って言っておいて、後から高い料金請求するんだろ。それでなきゃこんな意味のない事出来ないでしょ。」

『おばあちゃん大丈夫ですよ。もう料金は他の方からいただいてますから。安心してください。』

「見ず知らずの人にお金払うやつなんかいるか。騙されんよ」

そう言い残すと老婆はコツコツと杖をつきながら歩いて行った。

『ふー。また誤解されちゃったなぁ。』

男はそうため息を漏らすも、顔をパチパチと叩き、もう一度笑顔を作り直し、声を張り上げた。

他人なんて信じない。

老婆は孫の家に着くと、綺麗な庭が見渡せる縁側に腰を下ろした。

「わたしゃ、もう他人なんて信じないんだからね。年寄りだからってまた騙そうとして。」

そう言うと眉間にシワを寄せて遠くを睨みつけた。

そこへ可愛い孫が寄ってきた。

「ばーちゃん遊びに来てくれたんだね。またたかいたかいしてぇー」

「ぼっちゃんは、ほんとに可愛いねぇー」
「それ、たかいたかーい」

そう言うと老婆は孫を抱え、自分の頭の上より高く何度も持ち上げた。

キャリアウーマンとしてバリバリ働いてきたが、仕事を引退し、夫に先立たれた老婆に残された楽しみはこの孫との触れ合いぐらいだった。

「ぼっちゃん、また遊びに来るからね。」

そう言葉を残し、老婆は杖をつきながらとぼとぼと誰も待っていない駅前のタワーマンションに帰って行った。

それから数日。

今日は孫の誕生日。前から欲しがってた大きなぬいぐるみを抱えて孫の喜ぶ顔を想像しながら、孫の家を訪れた。

「ばーちゃん、何このおっきーの?」
「ぼっちゃん、開けてごらん」
「わぁーこんな大きい『ほんやのポンチョ』のぬいぐるみ見たこと無い。ずっと欲しかったんだよねぇ。ありがとうばーちゃん」

孫は勢いよく、老婆に抱きついた。

「あいたたた。」

孫が勢いよく抱きついた反動で、老婆は腰を痛めてしまった。

「ばーちゃん。ばーちゃん。大丈夫?」

「だ、だい、、、」

孫を心配させたくないから声をかけようとするも声が出ない。

「あいたたた。」

思わず大きな声で叫んでしまう。

『すいませーん。どうかしましたか。』

庭の外からあの時の男が心配そうに覗いている。

「ぼ、ぼくのせいでばーちゃんが、」

男の子は泣きながらその男に駆け寄ってきた。

『よしよし、大丈夫だから心配ないよ』

そう言うと男は老婆を抱えて、すぐ近くにある男が声出しをしていたcafeに入って言った。

『おばあちゃん、腰を痛めちゃいましたか。何か重いものでも持ち上げたんですか。』

男は優しく話しかける。

「孫にプレゼントしたくて大きなぬいぐるみを買ってもっていったんじゃが、重くてなぁ。この身体にはもうキツいのかのぉ。」

『大丈夫ですよ。ここの筋肉ほぐしたら楽になりますから。まだまだお孫さんたかいたかいしたいでしょー。』

「?? な、なんでそれを知っとるんじゃ」

『ここにいつもお孫さん遊びに来るんですがいつもおばあちゃんのたかいたかいが楽しみって言ってますよ』

老婆は身体の痛みの解放と、その言葉が嬉しくて表情がみるみる緩んでいく。

「ありがとう。楽になったわい。ぼっちゃんはここに遊びにきとったんだね。お兄ちゃんおいくらだい?」

『おばあちゃん大丈夫ですよ。もう料金は他の方からいただいてますから』

そう言うと男は綺麗なピンクの付箋を一枚剥がしておばあちゃんに差し出した。
そこには「小浜島より愛を込めて」と書いてあった。

『ここのPTcafeの飲食代や施術費用は善意によって贈られてるんですよ。なのでこの付箋があれば困ってる人は無料で受けれる仕組みなんです。もちろん後から高額請求なんてしないので安心して下さいね』

男はニコッと笑った。

「ありがとうね。ごめんなさい。あなたのこと疑っちゃったりして。わたしも昔はお人好しで人のことをすぐ信じてたんだけどね。一生懸命働いて稼いだんだけど、旦那が他界した途端に優しい声をかけて寄ってきた男達に騙させて、裏切られたんだよ。それから人に優しくされるのが怖くなっちゃってねぇ。優しくされると何か裏があるんじゃないかって疑ってかかるようになったんだよ。」

『そんなことがあったんですね。きっとおばあちゃんが優しすぎたんですね』

老婆は久しぶりに人の優しさを素直に受け入れて、心に温かいものを感じることが出来た。

『週末はここでヨガ教室もあるのでよかったらおばあちゃんも参加しませんか。ヨガをして身体を伸ばすと杖なしでも歩けるようになりますよ』

「でも、ヨガって高いんだろぉ。わたしゃはもうお金はないんじゃよ」

『おばあちゃん、これこれ』

そう言うと男はにっこりしながら付箋をぴらぴら振って見せてくれた。

かかりつけPTがいる恩送りで回る場所【PTカフェ】そんな場所が近所に出来るかもしれない

こんにちは。
あなたの未来を加速させる『未来アーティストたっち』です。

フィラデルフィアにあるピザ屋さんの話を知っていますか?

フィラデルフィアでは壁中に付箋が貼ってあるピザ屋さんがあるそうなんです。
その付箋は自由に剥がしてピザ一枚と交換できるようになってるみたいなんですよね。
フィラデルフィアではホームレスが多いため、お金を持ってる方がその付箋を買って壁に貼っているそうです。
お金のある人がお金を出して、困っている人が受け取れる制度です。

この制度がピザだけではなく、他のサービスでも受けれたら素敵じゃないですか。

一見、お金持ちがお金のない人にほどこしをしてるだけに見えるかもしれませんが、それによって、食べていく為にお金を奪うっていう犯罪が減るかもしれないし、ピザを食べた人が他の人に優しくなれるかもしれません。

人間は生まれた時からの「悪」はいなくて、「悪」にならなくてはならない環境になったから「悪」になってしまうと思っています。

お金も物も自分のもの!と考えると人に取られたくないとか独り占めしたいった思ってしまいます。

お金も物もみんなのもの。たまたま今は自分が保有してるだけ。って考えると与えても、いつでも自分に返ってくるって思えるかも知れません。

人間はどんなに強い人でも1人では生きていけません。

産まれた時は親や家族に育ててもらいましたよね。

あなたが今日食べたご飯は誰かが一生懸命育てたものから作られていますよね。

1人では生きていけないからお互いに支え合って、助け合って、生きていくんです。

その中で自分が与えられる『価値』を周りに与えていくんです。

自分が与えられる『価値』なんて思いつかないって人もいると思います。

そんな時はいつでも相談に乗ります。
みらたっちはあなたの価値を一緒に見つけれるように寄り添います。

あなたはあなたでいるだけでもう『価値』があるのです。

あなたの『価値』がたくさんの人に届きますように。

あなたの夢を加速させる『未来アーティストたっち』でした。

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