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母の本質に触れて。

「ピクッ」
「ピクッッ」

先日の朝、通勤電車に乗っている最中に感じた
足首への違和感である。

電車の乗車口を入ってすぐ右手のところに立つのが、私の定位置だった。
車窓から見える日常風景に目をやり、
節約のために持参したマイボトルの烏龍茶を一口。
「今日もブログ書いたので、あとは仕事をゆる〜くこなすだけか」と達成感の余韻に浸っていたそんな時だった。(午前8:30時点)

「ピクッッ」
「ピクピク」
「ピクピクピクッ」

やっぱり、足首がどうかしてる。
目をやるのもそこそこに足首を回したりして
違和感を取り除こうとしていた。
全然治る気配がないので、
どーしたもんかと、やれやれと、
足首を覗き込んだ。

≪おったまげた≫

足下に水溜りができていた。
どういうことか手持ちのエコバックが冷たいので、
覗き込むと、さっき飲んでいたマイボトルから
烏龍茶が溢れていた。

≪やっちまった≫

見た目は白のコロンとしたシンプルで可愛らしい水筒なのに、蓋の噛み合わせが悪く、締めたつもりでも閉まっていなかったのだ。
目を凝らすとほんの0.5㍉くらいズレている。

次の停車駅までの3分間、
私はハンカチで電車の入り口を拭き掃除する羽目になってしまった。

不幸中の幸いなのが、
溢れたのがコーヒーとか砂糖入りのジュースでなかったことだった。

何がともあれ、
申し訳なさを尻目に拭き掃除をしていると
穏やかそうな主婦が助け舟を出してくれた。

ウエットティッシュとビニール袋を恵んでくれて
拭き掃除の仕上げができた。
この時の私には彼女が女神に見えた。

ある韓国宮廷ドラマで私の好きなシーンがある。

この人は昔からの食医(シキ)で 
この人は奴婢同然で大変な仕事をこなし
この人はすべての人の師でありました
この人が生きていれば天下は泰平で
この人が死ぬと天下が水に覆われます

この人とは「母」のことです。

母という人は、
いつの時代も、世の中の縁の下の力持ちで
人の心をあったかくしてくれる存在なんですね。




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