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書くことを仕事にしている三児の母。 仕事では書けない自分のこと 誰にも話したことのな…

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書くことを仕事にしている三児の母。 仕事では書けない自分のこと 誰にも話したことのない内側のこと 誰かに言いたいけど言えない出来事 単なる個人的な趣味思考など 思いついたら色々と。 音楽とアートと建築が好き。 HipHop、Soul、藤井風◎ 来世はラッパーになりたい。

最近の記事

「好き」な音が聞こえる。

4月から小学生になる息子。 バスケットボールのチームに入るらしい。 きっかけは至ってミーハーで、昨年のワールドカップをテレビで観ていたこと。 私→「藤井風の新曲がテーマソングになってるから観とくか」 夫→「俺はずっとサッカーやってたけど本当はバスケがやりたかった(サッカー辞めたいって言えなかった)」 娘たち→「えーーーyoutube観たいのに観れないじゃん」 息子→「バスケ?スポーツならなんでも観るよ!」 と、動機と反応は本当にさまざまだった。 で、何試合か観た結果⋯

    • 満ちてゆく、3月。

      3月。 一大めんどくさイベントの確定申告が終わって 娘たちのダンスの発表会も2公演終わり この後は長女の卒業式、息子の卒園式と控えている。 3月は毎年何かと忙しいものだが、今年はより一層心も体も落ち着かない。 「未来ちゃんはいつもどっしり構えていて堂々としている」と言われるがとんでもなくて、しょっちゅうソワソワクヨクヨモジモジしている。 今年の3月はそのソワソワクヨクヨモジモジに磨きがかかってしまう。 長女が中学校に入学する。 いつでも“我が子の成長”の先陣を切って歩んで

      • パラダイス出島2023。

        コロナ禍突入とともに大病を煩い入院治療をした私は、2023年まで鎖国時代を過ごしてきた。 別に新たな刺激とかいらない。 そんなにやたらと人と関わりたくない。 色々な場所に行きたいとか思わない。 全体的に現状維持でいい。 見方を変えれば煩悩を断ち切った菩薩のようにも思えるし 一旦自分を整えるという意味で必要な期間だったとも思う。 そんな鎖国時代でも、限られた余所者を受け入れる出島のような役割をしていたのが音楽だった。 入院治療中に出会った2020年の藤井風「HELP E

        • 遺言。

          2019年12月4日。 界隈では「セカンドバースデー」と言うが、私にとってはこの日がそれにあたる。 「大変申し上げにくいんですが、悪性でした」 2019年12月4日、私はがん告知を受けた。 頭が真っ白になるとかよく言うけれど私はその時のことを鮮明に覚えていて、幅の広い肩をガックリと落とした隣の夫と、目を潤ませる同い年くらいの女医。 一言目に出たのは、「子どもに何て言えばいいですかね」だった。 当時長女は小2、次女3歳、長男2歳。 自然と涙が出ていた。 上咽頭がん。 鼻の

        「好き」な音が聞こえる。

          I Have A Dream.

          半年ほど前からオンラインスクールでwebデザインを勉強している。(さらっと言う) スクール側が受講生の声をインタビュー動画としておさめ、HP内などに使用したいとのことで、僭越ながら協力させていただいた。 その際の質問に「将来の夢は何ですか?」というものがあった。 おそらく普通はwebデザインを勉強している段階なので、「デザイナーとして稼げるようになりたい」とか「転職してwebデザインの仕事をすること」とか、そういう類の返答になるかと思うのだが、 私は答えるのに少し時間が

          I Have A Dream.

          在宅ワークの正義。

          コロナ禍以降、リモートワークや在宅ワークは当たり前の世の中になりつつあるが、私の在宅ワーク歴はかれこれ12年ほどになる。 子どもを産んでからフリーランスとして仕事をするようになり、在宅で仕事をしているので、私の仕事のスタイルは子育てと一緒に育ってきた。 かれこれ約15年前、私は都内の編集プロダクションに勤務していた。 編プロにしてはまあまあの規模感で、社員数は30名ほど。 女性向けの実用書を多く手掛けていたので、働いているのも女性ばかりだった。 業界的に察しがつく方もいると

          在宅ワークの正義。

          センスだけで生きていきたい。

          昔から、それこそ子どものときから 「センスがいい」とか 「センスが好き」とか ”センス”を褒めてもらうことが多い。 私自身、書くことをはじめ何かを取捨選択する能力など、「割とセンスだけで生きてるよな〜ありがたいな〜」って半分自尊、半分自虐に感じているのだけど、 先日、勉強しているスクールの教程の中に出てきた言葉にハッとした。 「センスは知識と経験の積み重ねでできるものです」 一瞬「すごい肯定されてる!」と感じた。 「センスは天性のもの」と思われがちなので、何も努力してな

          センスだけで生きていきたい。

          クレイジーなジャーニーの果てに。

          佐藤健寿さんの写真展を観てきた。 TBSの番組クレイジージャーニーでご存知の方も多いのではないか。 「奇界/世界」と題された今回の展示は、「居住」「廃墟」「奇景」「構造物」「習俗」「宇宙」「創造」「博物館」「死」「信仰」「現代の神話」そして「世界」と、とても見応えのある内容。 20年の活動を凝縮した、言わば”佐藤健寿の旅・総まとめ”みたいな展示だった。 テレビで観た、ロシア北部に暮らすネネツ族の写真もあった。 冬はマイナス40℃にも達する極寒の地で生活する彼らは、トナカイ

          クレイジーなジャーニーの果てに。

          6回目の夏休みが終わって。

          今年も夏休みが終わった。 長女が6年生ということは、母になって6回目の夏休み。 夏休みといえば宿題だ。 6年生の長女も2年生の次女も、最も手こずった宿題は読書感想文だった。 「何を書いていいか分からない」らしい。 私が子どものころ、一番得意な宿題が読書感想文だった。 言葉が溢れ出して止まらなかった。 しかも、「きっとこの本はこう思ってほしいんだろう」「大人は子どもにこう言わせたいはずだ」というところまで読みとって書いていた。 なんて乾燥した子どもなんだろうか。 そのせいで

          6回目の夏休みが終わって。