口語自由律短歌・歌人 光本恵子

1945年鳥取県に生まれ、京都女子大学文学部在学中に口語短歌を始める。結婚後、長野県に…

口語自由律短歌・歌人 光本恵子

1945年鳥取県に生まれ、京都女子大学文学部在学中に口語短歌を始める。結婚後、長野県に居を構え、1990年代より月刊誌『未来山脈』を編集発行。『薄氷』『口語自由律の人々』ほか6歌集を出版。日本ペンクラブ、日本文芸家協会、現代歌人協会会員。mirai-sanmyaku.com

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光本恵子 第1歌集『薄氷』より…2

妹よ 浪人という肩書にうちくだけそうな妹よ あともう一歩 腫れものに触れるように妹をいたわる母の横じわ 天使の子(島田療育園児とディアコニア・キャンプに行く) 私設に一歩入って尻込みした 口は語らず足は歩けず でもあなたは宝物 いくつと問うても返事もできぬ重度障害児髭もじゃに頬ずりする 未来山脈ホームページ E-mailmiraisan@po.lcv.ne.jp

    • 光本恵子 第1歌集『薄氷』より…

      二十歳の鼓動 ぎゅっと握ってみたけれど答えてくれない二十歳の乳房 傷つきながらの愛だった タバコの臭いをぶつけて去っていった人 ジンフィズに酔いしれてにっと笑った唇また思い出す 白い河床 分れて一年――わだかまりも消え晩秋の落葉に身を焦がす 名をそっと口の中でつぶやき手の平に書いて握りこぶしつくる 裸電球から落ちる灯り この下宿は女ひとりに広すぎる 未来山脈ホームページ http://mirai-sanmyaku.com/ E-mail miraisan@po

      • 富士山が見える諏訪湖のほとりで、口語自由律短歌による歌誌「未来山脈」を発行しています

        今日は、光本恵子の経歴について書かせていただきます。光本恵子 経歴 鳥取県生まれ、京都女子大学文学部国文学学科卒。 学生時代、口語自由律短歌の「新短歌」にであい、宮崎信義に弟子入り。その頃、河野裕子、永田和宏、安森敏隆らと関西学生短歌会「幻想派」を立ち上げる。 1988年より現代口語短歌誌「未来山脈」主宰。 ◎出版物 ☆歌集『薄氷』『素足』『朝の出発』(短歌新聞社刊・現代女流短歌全集)『おんなを染めてゆく』(甲陽書房刊・第12回日本文芸大賞新短歌優秀賞・受賞歌集)『自由の

        • はじめまして。口語自由律短歌・歌人の光本恵子です。

           はじめまして。口語自由律短歌・歌人の光本恵子です。  1945年に鳥取県に生まれ、京都女子大学文学部在学中に口語短歌を始めました。結婚後長野県に居を構え 、月刊の歌誌『未来山脈』を編集発行しております。  これまで『薄氷』『素足』(短歌新聞社)『おんなを染めていく』(甲陽書房・第12回日本文芸大賞新短歌優秀賞受賞)『蝶になった母』(角川書店)など6歌集のほか、評論集、エッセイなどを出版してまいりました。  日本ペンクラブ、日本文芸家協会、現代歌人協会会員です。  「口語自

        光本恵子 第1歌集『薄氷』より…2