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他人の不機嫌に振り回されないために

感情の起伏が激しかったり、被害者意識が強く、誰よりもまず第一に自分を大切にして欲しいという欲求が強い性格の人間は、他人が自分の希望通り(100点の理想・妄想)のリアクションをしてくれないと、それに対して、感情的になったり、不機嫌になる。

また、感情的になったり不機嫌になることで、他人が構ってくれたり、ご機嫌取りをしてくれる場合がある。それにより、欠如した自己肯定感が満たされるといった「負の成功体験」が積まれてしまうと、その負の行動が習慣化されてしまう。

そして、その周囲にいる人は、その不機嫌を治さないといけないような気がしたり、相手のネガティブな態度に振り回される可能性があり、それは精神衛生上、極めて悪影響がある。それでは、そういう人間に心を壊されてしまわないためには、どうすれば良いのか。

まず大切なのは、不機嫌はその人のものであるという視点。その不機嫌にこちらがいちいち反応する必要もないし、振り回される必要もない。「自他の区別」をして、責任の所在を明確にし、自分の責任でなければ、罪悪感を抱える必要は全くないことを知る事が、自分を守るためにも重要なのである。

もちろん、物理的距離を置くのがベターだが、現代社会ではさまざまな連絡手段があるし、その相手が親族の場合、完全に関係を断つのも難しい場合がある。また、物理的距離を置いたとしても、その相手がこちらの罪悪感を生じさせるような言動、例えば、お前のせいだ!とかお前のせいでこんなにも不幸だ!といった言動をしてきた過去がある場合、その影響を受けてしまうと、不眠症になったり、結果的に適応障害や鬱病を発症してしまうケースがあり危険である。

したがって、まずは精神的に距離を置く事が重要で、そのためにも先ほどお話したような、必要のない罪悪感を抱えないで済むような考え方を身に付け、認知の歪みを根気強く修正していくことが重要なのである。

あなたは他人のご機嫌取りをする奴隷でも、他人の人生を生きているわけでもない。あなたは自分の人生に集中して、やりたいことや楽しいことを実現するために生きている。すべてはそれを叶えるためのツールなんだ。それぞれが自分自身の機嫌を取ればいいし、それを他人にやらせようとするのは怠慢であり甘えだ。だから、すぐヒステリックになって機嫌を取らせようとする人の性格に問題があるのだから、それに対して責任を感じる必要なんかない。

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