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レールの上を走る人とレールの外を歩く人

次男が東京から帰省してきている。私とほぼ同じ時期に流行病に罹って、ホテル療養明けである。なんとも仲良し親子であるが、そうも言っていられない遅れてきた夏休み。なかなかバタバタである。


田舎の夏休み


娘と次男と一緒にキャンプに行ってきた。以前娘と行った場所に2度目の訪問である。次男は娘と比べると精神年齢が「とても低い」ように感じるので、もしかして小学生並みに小躍りしてキャンプを喜ぶのかと想像して手配したのだが、期待を裏切り大して楽しんでいる風でもなかった。

それでも、久しぶりの田舎。夏とは言ってももう夜は秋の風が吹き、持っていった毛布が大活躍する夜、ましてキャンプ場の日曜日はほぼ人がいない。日常の喧騒に比べてこれでもかと違う風景を味わっていたのかもしれない。


同じ夏休みでも


経営学部の次男は、会計系の資格取得を目指している。大学と専門学校のダブルスクール通い。資格取得を目指して大学に通っていた私との共通点は少しあるけれど、私は主体的ではなかったので、その点息子に軍配が上がる。なーんて。こんな風に書くこと自体、私が自分の大学時代に少し劣等感をもっているのが透けてしまう(笑)

次男、2週間の帰省中にもテキスト持参で気がつけば勉強していたりする。へーーー。すごい。私はそんなことしたことなかった。

かと言って、勉強ばかりしているわけではなく、東京に戻ったら友達と九州旅行に行くそうだ。もちろんバイト代でね!(と念押し)しかし、まぁ満喫してるなぁ。

さて、娘。これほどまで「学校の宿題」を意識しない夏休みがかつてあっただろうか。私の記憶では、ない。

休み明け、おそらく学校に登校する意識はないように見える。10月からN中学校に入学するとだけ決まっていて、入学選考?みたいなものは無事にパスしたのだが、それ以降、勉強らしいことはほとんどしていない(と思う)。

ただ、途中、長男が引き受けている文字起こしの仕事の一部を請け負わせてみた。楽しそうではなかったが、「仕事として報酬がもらえる」ことが彼女の機動力になったらしく、国語力やパソコンの操作など実地で必要なことに自ら興味を持ったらしい。

「学校の宿題」としてやるのは嫌だけど「仕事の一部」として必要なら学ぶ。

そんな体験ができたようだ。

次男と娘。同じ夏休みでも体験には大きな違いが。もちろんどちらが良いとかそういうことではない。


レールの上とレールの外と


今のところレールのを「ひた走っている」次男と、レールのを「歩いている」娘。

キャンプをしていて面白いなと思ったことがある。

もちろん、本人の性格が大きな影響を与えているけれど、次男はまぁなんと言っていいか人のために動かない。というか動けない。「あれやって」と言われたらやっと体を動かす程度で、率先して先回りしては動かない。実家に久しぶりに帰ってきて甘えているからだと思いたいところだが、以前から「人からやってもらうことには慣れているけれど、自分から何かを与えることをしない」ことが成り立つ子どもだった。

そして、娘曰く、「ママがなんでもやっちゃうからだよ」と。


うーむ。私、せっかちなのですよ。基本的に。

自分でやった方が早ければ、ついやってしまう。娘は「それだから、ああなっちゃったんでしょー」と。スミマセン・・・(苦笑)

じゃあ娘はどうなのか?

めちゃめちゃスローペースでせっかちな私からすれば苛々することもたくさんあるけれど、少なくとも「自分で考えて行動する」ことはできているかなぁ。

レールの上か外か。

次男は次男だからレールの上に適性があるし、娘は娘だからレールの外に適応できるのかもしれない。

いつも思うけど、次男の方が心配である。


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