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農業経営のトップランナーはすごい!

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。近畿府県農業法人組織交流会に参加して近畿圏のトップ経営者のパネルディスカッションなどを聞いてきました。やはり大規模で農業分野での最前線で頑張っておられる農業者はすごいですね!まさに経営者です。

一般的に就農したばかりの新規就農者が集まると、「栽培技術」の話になることが多いです。土作りや肥料の話、水の与え方など、またハウス栽培をされている方では栽培環境の制御方法などが加わってきて、まさに栽培のノウハウに関する話が多いです。
もちろん、農業や植物の栽培が好きで農業に従事しているわけだし、農業も「ものづくり」である以上、まずはしっかりとしたモノを作ることが求められますので、自然と興味も「栽培技術」に向くのは当然だと思います。

そして少しステージがあがると今度は「販売先開拓」や「加工品開発」などの話が多くなってきます。植物の栽培技術は十分に身についているので安定品質・安定出荷が実現し、いよいよ規模拡大や販路拡大が視野に入ってきている状態です。どうすれば農作物をしっかりと販売できるのか、どうすれば少しでも有利な価格で販売できるのか、ロス品などをどのようにすれば商品にできるのか、などなど。しっかりとしたモノづくりができているフェーズなので、それらを確実に販売したいという思いが生じますよね。ブランディングや農園ファンの囲い込みなどの戦略を考え始めるのもこのタイミングになります。

栽培技術も確立し販売先開拓も進むと、非常に忙しくなってきます。今までは家族が中心となって農園経営を行ってきたものが、だんだんそれでは回らなくなってきます。また販売先からもよりたくさんの出荷量を求められるようになり、農園の規模拡大、そして家族経営から組織経営へのフェーズに入ります。今までは農園主は自らも畑に入って農作業をしていましたが、やることがドンドン多くなるため、農作業は従業員に任せ、自分は組織づくりなどをしていかなくてはならなくなります。そのため“信頼できる従業員作り“が重要となり、従業員をいかに成長させるか、従業員が職場に定着してくれるようにいかに満足度を上げていくか、労働の生産性アップのためにどのような仕組みを構築するか、などを日々考えることになります。さらに今のことだけでなく、3年先、5年先、10年先の農園をどのようにしていくかの未来ビジョンも考え、従業員・消費者・地域社会・行政などを巻き込んだビジョンを考えていくことになります。ここまで来るとまさに経営者ですね。
 
今回の近畿府県農業法人組織交流会のパネルディスカッションでの話はまさにこのレベルの話でした。

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