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苦難の時代を勝ち上がる農業経営②

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。前回に引き続き「苦難の時代を勝ち上がる農業経営」について書いていきたいと思います。

前回も書きましたが、肥料や農薬、燃料費など農業関連資材は軒並み値上がりしているのに、農産物の価格に転嫁できないのはどのような理由でした?
農産物に限らず、あらゆるものは需要と供給のバランスで取引価格が決まります。ですから供給(生産)が需要(消費)より過剰であればモノがだぶついて高い価格で買ってくれないということになります。
現在の農産物がまさにこの状況になっています。必要以上に農産物がありすぎるということですね。

農家の単位面積当たりの農作物生産量(反収)は増えてきている(供給増)のと、消費する側の人口減少に加えて輸入作物の増加(需要減)も相まって今後も農作物の供給過剰の状態は続きます。農家にとっては本当に厳しい時代に突入したということです。

このように考えると農作物の価格はこれから先も上がらないということになります。しかしそのような環境でもしっかりと稼いでいる農家もあります。
需要ー供給バランスで価格決定がされない領域で農作物を売ればよいのです。
そしてそれこそがマーケティング戦略で徹底した差別化をすることです。

ターゲティング・ポジショニング・マーケティングの4Pである特定の顧客層に対して唯一無二の商材にできれば、価格競争に巻き込まれずに販売することができるのです。

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消費者側から「あなたから買いたい」「あなたが栽培したものを買いたい」と思ってもらえたらシメたものですよね。そのためにも単なる野菜の販売ではなく「商品」に仕上げる必要があります。ネーミング、パッケージなどにもこだわっていく必要があります。

ぜひ「農作物」ではなく「商品」にしてみてください。

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