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農福連携について (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。最近、農福連携が広がりつつあります。農福連携とは、障がい者等が農業分野で活躍することを通じて、自信や生きがいを持ち、障がい者が社会での存在価値を感じられるための取組です。
農福連携は、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、農業側で深刻になりつつある担い手不足や高齢化対策として、新たな働き手の確保につながる可能性もあり、農業者、障がい者がWIN-WINの関係を築ける取り組みです。

そのようなことから国も農福連携を積極的にすすめており、「農福連携等推進ビジョン」を取りまとめました。その中では、農業経営の発展と障害のある人がやりがいと生きがいをもって農業分野で活躍する場を作り出すことにより、農福連携の裾野を広げていく必要があるとして、「認知度の向上」「取組の促進」「取組の輪の拡大」の3つのアクションに取り組んでいくこととしています。

農福連携において取り組まれている障害のある人の働き方の観点からは、主に以下の3つのパターンがあります。
1つ目は、障害のある人がA型事業所やB型事業所など福祉事業所に利用者として所属し、事業所内や外の企業等の環境で働くやり方です。これを「福祉的就労」といい、事業所の中で作業を行うやり方を「施設内就労」、外の企業等に通って働くやり方を「施設外就労」と言います。農福連携で具体的に見てみると、「施設内就労」は農家からの受託を受けて、施設に届けられた農作物の出荷前調整や出荷作業を行うのものになります。一方、農家からの受託を受けて農園で作業をすることが「施設外就労」にあたります。

2つ目は、農業者に直接雇用される働き方であり、障害のある人の「一般就労」や「障がい者雇用」と呼ばれます。これは農家に雇用されて農家で働くのでまさに一般の方の雇用とイメージ的には同じものとなります。

3つ目は、福祉事業所が自ら農業を営むパターンです。A型事業所やB型事業所など福祉事業所が農園も自ら行い、その農園で障害のある人に働いてもらうパターンです。栽培管理作業、収穫作業、出荷調整作業、出荷作業、加工作業などがあります。

3つ目の福祉事業所が自ら農業を営むパターンですが、医療介護の機関が農業に参入し、農福連携を行うケースが多いのですが、医療介護の機関の方はもちろん農業のことは全くわからないので、このパターンの農福連携事業の立ち上げがもっとも難しいパターンです。

しかし、医療介護の機関の方は,日々,通常業務の中で障害のある人に接しており、障害のある人に働く機会を作ってあげたい、、との想いから、行政機関を巻き込んで懸命に立ち上げられるケースが多いです。

今日は農福連携についてお話いたしました。

【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL:t.ogawa19720117@gmail.com

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