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ママは時々、ダメ人間に戻りたい

ママ歴1年4ヶ月。なんだか時々無性に、ダメな自分が恋しくなる時がある。

朝6:00に起きて(起こされて)、息子の朝食を準備する。つい数ヶ月前までドロドロのお粥を食べていたのに、今やちゃっかり私のウインナーを狙っているなんて!成長が早くてびっくりしちゃう。

朝食を食べさせながら、ついでに私も自分の朝食を準備する。グリルで焼く目玉焼きとオートミール、息子の食べ残し、コーヒーくらいの簡単なもの。それでも朝食を食べるようになったのは、紛れもなく息子がいるからです。

あまりフォークやスプーンに興味を示さないので、一緒に食べてたら興味を持ってくれるかな、とか。やっぱり子育ては体力勝負だから、朝からちゃんと食べなきゃね、とか。

実は、本音を言うと、あまり食べたくない。本当は朝10時くらいに朝昼兼用のブランチを軽く食べるのが好き。だから朝はコーヒーだけ飲んで終わりたい。我が子という大義名分、朝食を食べる"べき"理由があるから食べるだけ。

子どもがいる生活は、日々圧倒的な「正しさ」に支配されている。

朝は6時代に起きること。夜は21時になったら寝ること。料理をして、3食しっかりバランスよく食べること。適度な運動をすること。お迎えには間に合う時間に行くこと。

でも、昔はそうじゃなかった。

超夜型人間で夜中の2時に寝て9時に起きたい。カップヌードルが大好き。待ち合わせにはいつもギリギリで無駄なタクシー代を使ってた。ガンガン冷房を付けた部屋で厚手の布団にくるまって寝たい。マックナゲットの大容量パックを一人で食べ尽くしたい。派手なピンクのワンピースで出かけたい。ギラギララメの派手なネイルを塗りたい。閉店ギリギリまでスーパー銭湯で漫画を読んでダラダラしたい。

なーーーんてね、言ってみたけど実行する気はない。やってもいいけど、もう昔ほど楽しめない。できないと思っているから恋しいだけだ。

ふにゃふにゃ動く未知の生命体だった息子も、今や二本足で猛ダッシュする立派な人間になってしまった。当たり前だけど子は親を見て育つので、自分のダメな部分や真似して欲しくない面は積極的に見せたいものではないと思うから。

だから時々、手放してしまったダメな私が懐かしくて、恋しくてたまらない。

もちろん我が子はあの頃の自分を手放しても惜しくない程、有り余る幸せを与えてくれる。そして私はやや遅めの34歳で出産したので、生活も仕事も恋愛も、めいいっぱい自由を謳歌することができた。

それに、もしあのまま不摂生を続けていたらコロッと早死にしてたに違いない。生活を見直すきっかけをくれた息子には感謝しかない。

ただ、ひとつだけ注意点がある。「(親として)〜べき」が価値基準の全てになると、自分がわからなくなってしまう。

あれが食べたい、ここに行きたい、それが欲しい。子どもを基準に考えたら迷わず、すぐに答えは導き出せる。でも、それって私の意思じゃない。人生のハンドルはしっかり自分で握ってなきゃ。そうじゃないと責任が持てないし、何かあった時に子どものせいにしてしまうから。

大事なのはダメ人間に戻ることじゃない。自分の意思を汲み取って、しっかり受け止めてあげること。小さくてもいいから、毎日自分で自分を満たしていこうね!

というわけで、本日2個目のハーゲンダッツをいただきます♡ダメな自分を少しくらい、楽しんだっていいでしょう?

それでは、また!


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