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【連載】クルーインタビュー2: K君”児童養護施設を退所する時”

財団SNS担当まっきーです。K君のインタビュー今回は「児童養護施設を卒園するときはどんな気持ちだったのか?」とインタビューしてきました。

―喜び、不安、希望、葛藤

 K園を退園する日、「あ、ホンマにもう退園なんや。。」と、どこか現実味がなかった記憶があります。
 退園の前に色んな所(お世話になった場所)に行き、「今までありがとうございました」と、順番に挨拶をしたのですが、挨拶する場所が少なくなるにつれ「本間に退園するや」と、どこか変な感じでした。
 ただ、退園する日は「絶対泣かない!」と強く決めていました。
 私はK園で、自分で言うのも何ですがあまり泣くタイプではなく、むしろフロアを引っ張るタイプの人間で、「皆の前で泣くもんか!」と、最後の挨拶の時に泣くのを我慢したのを覚えています。
 そして挨拶が終わり、先生が車で駅まで送ってくれました。
 その時に初めて、車の中で泣いてしまいました。
 多分色んな感情が溢れたんだと思います。
 K園での楽しかった思い出や、嫌な思い出、苦痛な出来事、友達のこと、先生達のこと、K園でお世話になった全ての場所。
 そして、これからK園を退園し、高校生活を頑張れるのかという先に対する不安、希望。
 全てがこんがらがって、気持ちが追い付かなかったんだと思います。
 「退園できる喜び」「退園してからの不安や希望」「約5年、一つ屋根の下で共に過ごした友達や先生達との別れ」
 退園に対する気持ちは、嬉しさと、悲しさと、切なさと、不安と、希望と、色んな事が重なっていたように思います。
 今ではその気持ち全てが、良き思い出になっています。

―インタビューを終えて。現在コロナウィルスで生活に困っているこども達の支援を募っています

 今財団では、Yahoo基金で「コロナで学校をあきらめなければいけない児童養護出身のこどもに支援を」という寄付を募っております。
  きっかけはコロナウィルスの影響で児童養護施設への訪問ボランティアが出来なくなり、代わりに施設へ電話して先生へ「何かお困りごとは無いですか?」と伺いとある施設の先生から「施設のこども達は裕福でなくても衣食住には困っていない。
 けれど進学して施設を卒園したこども達がコロナウィルスの影響でバイトが出来なくなり、1日1食カップラーメンでしのいでいる。出来れば栄養があるレトルトや栄養ゼリーを支援してほしい」といったご要望でした。
 K君のように1人でいきなり生活するようになり、葛藤の中頑張っている最中にコロナウィルスでバイトが出来なくなって頼れる人がいない現状はとてもつらいお話でした。
 先ずはクルーがみんなで栄養ゼリーや、レトルト食品、衛生用品を送りましたが、全国の施設を卒園した子ども達へ送るには皆様のご支援が必要です。
 どうかYahoo基金はTポイントで1ポイントから寄付が出来ますので、寄付やこの記事の拡散に、是非ご協力を頂けましたら幸いです。まっきー

yahooきふ




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