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【活動報告】森林の体験会を行いました。

森林の体験会を実施いたしました。
体験会にはミライキカクのメンバーであり、林業従事者である小林が講師となり、山の仕事について丁寧に説明してくれました。
木が倒れる瞬間はとても圧巻で、参加した子どもたちは木の裏に隠れながらも倒れた瞬間には感動と一体感がありました。
切った断面は“受け口“と”追い口“といわれる部分に分かれており、受け口の角度で追い口の角度で伐倒方向を定めます。
この数㎜単位の調節で倒れる方向がまったく変わってしまうそうで非常に繊細な作業となります。

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これらの伝統的な技術(切り方)によって木は安全に伐倒されています。
木の切り方を知らずに伐倒すると大きな事故になりかねないので、木を倒す際は森林組合が実施している安全講習に参加することをおすすめします。

山の仕事は多くの危険と隣り合わせですが、とてもやりがいのある仕事であると教えてくれました。
後半は丸太をノコギリで切り、自分だけのコースターを作るワークショップを開催しました。

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自分が納得いくまで何度も挑戦する子どもたちの姿を見ているととてもうれしい気持ちでいっぱいになりました。

ほとんどの仕事は効率化が急速に進み、自動化やシステム化など業務レベルでもその多くはデスクの上で身体を動かさなくても出来る仕事が多くなりやりがいという実感から離れた感覚で働く人も少なくないです。
一方で木を伐倒する林業は目に見えるやりがいを得られやすい職業です。
何千haという広大な土地に1本1本手作業で苗木を植え付け、維持管理し30年~40年の歳月をかけて伐倒に至るその過程を知ることで、同じに見えていた単なる木が、意味のある1本に見えてきます。

最後に、「この林業という仕事は山がある限り無くならない仕事だ」と小林は言います。
将来は機械化が進み今の仕事の約半数が機械に代替えされるとも言われている時代です。
しかし、山の仕事は人が木を必要とする限り、山がある限り無くてはならない存在です。
今回の体験会を通して子どもたちは山に関わることがどういうことなのか?を知る貴重な機会になったと思います。
日常に木材で作られたモノ沢山ありますが、それは何十年そして何十人という人の手が加わった過程を経て身近に存在しています。

今回会場をお借りした会員制キャンプ場THIRDBASEさんにはお世話になりました。
千葉県の里山でキャンプを楽しみたい方は是非開拓していく楽しさを味わえるTHIRDBASEさんをご利用してみてはいかがでしょうか。


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