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子どもの背中から学ぶ『人間関係のぶつかり稽古』

大人の私よりも子どもの方がオトナだな、と思う時があります。子どものがんばる姿からいつも、学ばせてもらっています。

地域の子育て支援センターで最近お気に入りのでんしゃで遊んでると、、、来た!一緒になると必ずケンカが起きてしまうAくん、息子より9ヶ月年上でイヤイヤ期真っ最中。親としては、これも大切な成長の機会と思い、できるだけ手出ししないよう見守っていますが、内心ハラハラドキドキです。
案の定、おもちゃの取り合いなどで何度か小競り合い。涙もたくさん出ました。

帰りは皆で円になってご挨拶。
「(先生たちに)バイバイしておいで」と言うと
先生のもとに駆け寄って行き両手で思い切りバイバイ!
先生の隣の親子のところへ駆け寄りバイバイ、また隣の親子にバイバイ、向かいの親子にバイバイ、そして最後にAくん親子にも駆け寄りバイバイ!!!
Aくんを前にして萎縮したり行かなかったりしちゃうかな??と思っていたのですが、杞憂でした。ケンカの際には、もっと助けたりした方がいいかな、いやむしろ既に手出ししすぎかな、と悩むこともありますが、大丈夫。息子は私が思うよりずっと逞しく、優しく、強い!

私だったら、ケンカした後に何事もなかったように挨拶なんて、難しく感じます。子どもだから何も考えていないしすぐ忘れちゃう!?そうかもしれませんが、そうじゃないかもしれません。息子は今、人間関係のぶつかり稽古をしているんだなぁと、傍から見て思います。大人になるにつれ、自分の身を守るため、ぶつかり稽古なんて泥臭くて面倒なことはスルーすることを身につけてきた気がします。でもそれは、結局は人間関係を希薄にするということに繋がっているのかもしれません。

実際に今、子ども同士がケンカしてしまうと、親同士でも声を掛け合い、謝罪したりされたりと、それはそれで気を遣います。だからといって、親自身が人間関係の摩擦を回避しようと子どもたちのことに手出しをしすぎて、彼らの成長の機会を奪うことになってしまったら?

息子には将来、人と衝突してしまっても立ち直ることができる、人の気持ちを想像できる人になってほしい。人間関係のぶつかり稽古、子どものうちにたくさんさせてあげたいな、と思います。


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