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腐助詞

 短詩型(←まったく変換されないGoogle日本語ってのもねえ)は苦手で、いちど俳句にトライしたことがあるが季語しばりにムカついて駄目だった。いちおう下出に出てネットのサークルみたいなとこに入ってみたが、例によって「俳句になってない」攻撃を受け即時撤退。写真系のサークルなんかでも「こんなの写真じゃない」なんてことを宣うてる素人(プロはそんなことはまず言わない)がうじゃうじゃいるが、こちら方面も同じ図式らしい。
 定型でも短歌のほうが季語のしばりがないぶん、自分ごとむき出しでも可、みたいな感じがして面白げだけれども、やはり苦手意識はあって距離をおいてきた。それがちょと前の新聞書評にAI短歌作成プログラムがとりあげられてて試してみたくなった。が、ネット上にこのアプリは公開されておらず、この本を買えばURLが判明するかどうかもわからない。ケチくせえこと言っとらんで新書くらい買えよってことかもしれんが、どうも版元の作戦にうかうか乗せられる感じがして気が進まない。
 仕方ないので検索結果に出てきた他のウェブアプリを試してみた。

マス内に好みのテイストフレーズを入れて[残す]にチェックを入れると次の更新時にそれに影響されたフレーズが生成される、のかと思ったらどうも違うようだ。同じ単語にくっつける助詞を変えてみたりしたが、それもほぼ反映されない。
 なんだつまらない。
というのは、じつはお門違いなんかも、と思い直す。そもそも助詞をとっかえひっかえするなんて姑息な真似をせずとも、心が打ち震えるような単語が並んでいるだけで十分なのではないか。それらを見つけるために言葉の海を漂流しつづけてきたのではなかったか?
 なんてカッコつけてる場合ではない。早く行かねば限定30食の冷やし中華が売り切れてしまうのだ。

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