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プロは「休憩」もカッコいい

プロの休憩の取り方から、働き方について考えさせられた話。

プロの仕事って、見ていて気持ちいいですよね。デキるプロは立居振る舞いから仕事のクオリティも高い。

副業先のとある事業所で、デジタル化推進のご支援をさせていただいており、その一環でネットワーク再構築の工事がありました。

現地での認識合わせをして、LAN配線からルータとAPの設置、接続確認と作業が流れていき、最後に掃除をして報告いただいて完了。

で、その作業の一つ一つがカッコいい!

弱電の職人さん。寡黙な感じの方たちで、仕事は丁寧で仕上がりも綺麗。

それを取りまとめる方。コミュニケーション豊かに職人さんとやりとりし、現場で生じた問題をスピーディに判断。ご自身も手を動かしながら、顧客からのリクエストにもすぐ答える素敵さ。

ルータやAPの設定と確認をしてくださる方。柔和な感じの方で、ご自身の仕事を進めつつと周りのサポートを忘れない。既存ネットワークとの影響もしっかり調整。

そして営業さん。あちこち動き回り情報を取りまとめ、必要な方へフィードバック。そして手を動かせるところは自らやる。まさに潤滑油。

朝一の現地確認の結果、LAN配線の仕上がりで妥協しなければならない場所があったのですが、実際の仕上がりを見るとその妥協がない。施工段階で色々と工夫してくださっていました。もうカッコよくてしびれる。

みんな光るところがあってカッコいい。得意分野を持ち寄って、弱い部分は補い合っている。側から見ていると、作業が無駄なく流れていき、プロセスのひとつ一つが輝いて見える。結果もよし。「チームで仕事するってこういうことだよな」と思いました。

そして「休憩」も仕事

そして、しっかり休憩もとる。これが超カッコよかった。

10時になったら「休憩するぞ!」

一瞬、『えっ!?』ってなってしまった。「休憩ってそんなに明言しちゃっていいの!?」と。

私は社会人になってずっとデスクワークですので、定められた休憩はお昼休みだけ。若い頃はタバコを吸わないのに先輩についてタバコ休憩行ったり、休憩の仕方がわからなかったし、何となく後ろめたさがあった。

これは月給制といえども、1日8時間働くことが決められているから、それ以外の休憩は表立って取りづらいから。
人間、何時間もぶっ通しで集中できるはずがなく、誰でも仕事中に手を止めたり、別のことを考えたりして「仕事してるフリ」をしているはず。なのて

これは労働時間で仕事を管理している弊害。リモートワークが増えて「実は仕事していなかった」人が炙り出されていますが、まさにこれが原因。
時間が過ぎればお金がもらえるんだから、そうなる。

今回の職人さんたちの契約がどうなっているかはわかりませんが、従来の職人さん達は、仕事の成果に対して対価をいただくことが当たり前だったので、休憩しようがしまいが変わらない。雨が降ったら仕事なし。今で言うフレックス制度みたいな働き方が当たり前でしたよね。

経営者が雇用者を管理するために、また国が雇用される人を守るために『時間』は管理しやすいものですし、労働者もその時間だけ拘束されるだけだから予定も立てやすい。メリットもあるのでこのこと自体を否定はするつもりはありませんが、働き方に関して考えをアップデートしなければならない事も事実。

多様な働き方が認め始められた今の流れはすごい良いこと。でも、実際にそういう働き方が出来る人はまだまだ少ない。「フレックスやってます」「リモートやってます」とあっても、採用のためのエサで、実態は制約だらけで現実的には使えない企業も知っています。経営者が従業員を「マネジメント」ではなく「コントロール」しなければならないと考えているから、従業員が見えなくなる働き方は受け入れ難いのだと思うのです。

これは、経営者が悪いのではなくて、「時間でお金がもらえる」という考えが染み付いた従業員側も、自らの働き方を考えなければならないのです。与えられるだけでなく、ともに考えて変えていくのが、これからの時代。

でも、いきなりは大変だから、まずは休憩の仕方から見直してみよう。

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