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はじめて寄付をした時の話

NPO法人アスデッサンでは、中高生1000人にオンラインによるキャリア支援授業を届けるという「ミライドア1000人プロジェクト」を発足し、社会人ボランティア参加や、授業運営のための寄付サポートの支援をお願いしております。

実のところ、私自身も「寄付」というものを積極的に考えてきたわけではありません。NPOに関わるようになってから、他のNPOやボランティア団体、広く社会貢献活動に目を向けた時に、支援を必要としている人たちがたくさんいるということを自分ごとに感じられるようになってきました。

コロナ禍にあり、寄付という形で何か役立てることはないかと考えている人は少なからずいるのではないかと思います。
しかし、いざ寄付をしようと思ったときに、どこに寄付をしたらいいの?どうやって選べばいいの?と気になることはたくさんあると思います。

アスデッサンでも手探りで寄付活動をはじめたところ、メンバーのあっきーさん(※アスデッサン内ではメンバーをニックネームで呼んでいます)が活動の中心となって、日本ファンドレイジング協会が主催する准認定ファンドレイザーの資格を取得してくれました。

そのあっきーさんが、アスデッサンの寄付活動とは別に、以前から個人的に寄付をしている団体がいくつかあると聞きつけました。

前置きが長くなりましたが、今回は寄付経験者のあっきーさんにその体験談を聞いてみたいと思います!寄付の体験談が参考になれば幸いです。

アスデッサンメンバー あっきーさん 30代男性
・出身:香川県
・仕事:金融業界→コンサルティング業界→個人事業主として独立
・趣味:ランニング・ヨガ

はじめて寄付をした時のことを教えてください

厳密にいうと寄付ではないかもしれませんが、知人がクラウドファンディングをやっていたので、それを支援したのが最初です。

私は東日本大震災の前後の時期に仙台に住んでいて、当時周りには震災復興をめざす起業家がたくさんいました。そういった起業家の中にはクラウドファンディングをやっている方もいて、知り合いだからという理由と、自分も震災復興になにか役に立ちたいという気持ちから支援したという経緯です。

あと、勤め先の福利厚生制度の中に、薬や健康食品などを購入できるポイント付与の制度があったのですが、そのポイントを自分のための商品購入の代わりに、寄付に回せるという仕組みがありました。それを使って、ネパール地震の義援金に寄付したりしたこともありました。

自分自身のお金を使って寄付したのは、かものはしプロジェクトというNPO法人が最初だったと思います。当時の勤め先のCSR部が、かものはしプロジェクトの代表を招いて活動説明会を開催するというので、それに出席したのがきっかけです。

児童売買の問題に取り組んでいる団体で、カンボジアから活動をスタートして、カンボジアでの問題はほぼ解決し、当時はインドでの活動を本格化させているというフェーズでした。話を聞いて、とても意義がある活動だと感じましたし、実績もあるということで、寄付させていただくことにしました。その後も少額ですが毎月寄付を続けています。

他には、どうやって支援先を選んでいるのですか?

知り合いがいる団体は優先的に選びやすいですが、あとは自分の興味関心に従って選んでいます。

私の場合は、妹がイスラエル・パレスチナで働いていることもあって、海外、特に中東あたりに関心があるので、中東で活動している国連機関に寄付したこともあります。

寄付先の活動で成果があったというレポートを目にしたときは、ごくわずかとはいえ、自分も世の中の役に立てたというささやかな満足感や喜びがあります。

寄付先資料

寄付をする上で気をつけた方がいいことは?

自分の問題意識・興味関心に合った活動に寄付できるのかをチェックすることが挙げられると思います。特に、国際的に活動している団体や、さまざまな分野で活動している団体だと、必ずしも自分の希望に沿わない形で寄付金が利用される可能性もゼロではありません。プロジェクト的に使い道を限定して寄付を募集している団体もあるので、場合によってはそのような活動を優先的に検討してみてもよいかもしれません。

あとは、実際に活動がなされているか団体かどうか見極めることでしょうか。団体によっては、活動内容や寄付について説明会を定期的に開催しているところもあるので、そこで中の人の話を聞いて、質問してみるのも良いと思います。

今は寄付支援をいただく方としても活動。どんな思いでやっていますか?

アスデッサンの活動を拡げたいという気持ちはもちろんですが、自分が所属する団体に限らず、寄付行動が進むことで社会がより良くなるという思いがあります。

民間非営利団体が行う資金集めを「ファンドレイジング」、それを行う人を「ファンドレイザー」と呼んだりしますが、日本ファンドレイジング協会が出している「認定ファンドレイザー必修研修テキスト」のはじめのページにこんな言葉があります。

ファンドレイジングは単なる資金集めという目的を超えて、・・・「寄付」により市民の社会参加を促進し「社会に変化を生みだす」ための活動である。

自分自身が金融業界で働いていたこともあり、お金の流れが変われば社会も変わるのではないか、という気持ちがあります。自分たちの活動を拡げつつ、社会に変化を起こすことにも貢献できたらと考えています。

ーー以上です。あっきーさんありがとうございました。

ひとりひとりに、寄付にのせる思いや気持ちがあると感じました。応援したいと思う活動・団体に出会えることが大切ですね。

最後に、アスデッサンへのご寄付についてもご案内させていただきます。

アスデッサンの寄付サポーターについて

NPO法人アスデッサンでは、現在子どもたちにキャリア・進路選択の相談の機会をオンライン授業で提供する活動をしています。ご支援いただける方は以下のサイトをご覧ください。


運営団体について
一人ひとりが自分らしい未来を描ける社会を目指し、2011年より活動する教育系NPO法人です。多様な大人との関わりを通じて、全ての中高生の可能性を拓くことをミッションに掲げ、中学校・高校への社会人講師派遣による出張授業や、多様な大人の生き方に出会えるWebサービスの運営など、キャリア教育支援活動に取り組んでいます。
公式HP: https://www.asdessin.org
公式Twitter:https://twitter.com/NPO_Asdessin
公式Facebook:https://www.facebook.com/npoasdessin


当団体の活動に共感いただける方はぜひサポートをお願いいたします。いただいたサポートは、子どもたちへのキャリア学習の機会提供に大切に使わせていただきます。