ナス|葉の迷彩のような模様|モザイク病
家庭菜園でナスを栽培していると、なんだか葉の形がひしゃげていて、薄緑と緑の迷彩模様みたいになっていることがあります。それは"モザイク病"というウイルスの病気かもしれません。
今回は、”モザイク病”を上手に防ぎ、ナスを元気に育てる方法をお伝えします。
(虫の写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください)
モザイク病
葉に軽い薄緑と緑のモザイク症状が出るほか、果実の表面がでこぼこします。ただし症状が全体的に軽く、あまり収量に差が出ないこともしばしば。
キュウリモザイクウイルス(CMV)またはタバコモザイクウイルス(TMV)による病気です。この2種類を見分けることは難しいです。
この病気は発症してからの治療薬はありません。一方、ナスでは症状が軽く、同じウイルス病の黄化えそ病ほど心配しなくても大丈夫です。ただしまわりにキュウリなどのウリ科野菜が植わっているときは要注意です!そちらに伝染すると大きな影響があります。
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モザイク病はアブラムシによって媒介されます。体長1ミリ程度の、緑や黒、赤色の虫です。春~秋 まで発生し、集団で新芽に寄生するのでなかなかグロテスク。
モザイク病はハサミなどを介して伝染することもあります。
モザイク病になっても、すでに実になっているナスはそのまま熟していくので問題なく食べられます。表面がぼこぼこになった実も食べられます。
予防
アブラムシを退治することが、モザイク病の予防になります。体長1ミリの小さい虫なので、葉や実を良く見てみてください。葉の裏にいることも多いのでよく確認しましょう。
1.枯れた葉、黄色くなった葉を除去し、風通しを良くする
”風通しのよさ”はどの病害虫の予防にも非常に効果的です。アブラムシも風通しの良いところを嫌います。
2.周辺の雑草を刈り取る
周辺の雑草に寄生していることが多いので、アブラムシが付きやすいような雑草は刈り取っておくことをお勧めします。
3.定期的に展着剤を散布する
展着剤とは、油や糊のような成分でアブラムシを包み込み、窒息させて退治する薬剤です。化学殺虫成分を含まないので安全性が高く、効果もそこそこあるのでおススメです。うどんこ病予防と合わせて定期的に散布しておくと、アブラムシやハダニの繁殖を防げます。
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対策
一度発症してしまうと、対策はありません。発病したナスを抜いて、周辺のナスに病気を移さないようにしましょう。ただしモザイク病ではナス自体の被害が軽いため、そのままにするのも一つの方法です。
まとめ
モザイク病は、一度発症してしまうと治らない病気です。周りのトマトやウリ科野菜のためにも、媒介するアブラムシをしっかり退治していきましょう。
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