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掌編総集編

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2021年12月の記事一覧

【掌編】 占い的恋模様

A「はじめまして」 B「はっ、はじめまして!」 A「ははは、そんなに緊張しなくてもいいんです…

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【童話】 うまいもんおじさん

 あるところに、食べることが大好きな、40代半ばのおじさんが居ました。そのおじさんは特にラ…

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【掌編】『不完全犯罪』

ある高校の化学準備室に、白衣を着た死体があった。通報を受けた警察が駆けつけた頃には、既に…

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『月みたいな彼女』

彼氏「君は月みたいに綺麗だよ」 彼女「そうね。あなたには同じ面しか見せていないものね」

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ホテルの小噺

 ふと旅行に行きたくなったので、ホテルの小噺を。 フロントクラーク「お客様、チェックイン…

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世界最悪の目覚め

……あ、おはようございます。 よく眠れました?僕、その薬は初めて使ったんですよ。ちゃんと…

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【掌編小説】外国人クレーマー

副店長「失礼しまーす」 店長「おう、よく来てくれた」 副店長「本日はどういったご用件でしょうか」 店長「クレームが来たんだ、バイトから」 副店長「……もしかして、またダニエル君からですか?」 店長「そうなんだよ。なんかね……」 ダニエル『なぁなぁ、てんちょー。あいさつのことなんだけど。客が入ってきた時は「いらっしゃいませ」で、出てった時は「ありがとうございました」って教わったけどさ。一緒のやつにしちゃダメなの?なんかこう、使い分けるのめんどくさいんだよね。そもそも

【掌編】潰れかけの飲食店

 ある街の一角に、駐車場がやけに広いハンバーガー屋があった。いや、実際には、お昼時にもか…

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【掌編】『ニンゲン界への老害』

ある男が平日の昼間から、川沿いの遊歩道を歩いている。すると、男の目の前に突然、男の背丈か…

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【掌編小説】『十月十日』

 それは望んだ妊娠だった。詩的な言い方をすれば、愛の結晶だった。 その日、妊娠していると…

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