見出し画像

『東大生の親の世帯年収1000万以上』を富裕層という発想に違和感を感じるわけ

東大生の多くは、関東出身者らしい。
東大と並ぶ日本最難関大学京都大学の合格者ランキングを見れば、全然おかしなことでは無いのですが、東大だと、偏っていると言われることが多いですね。


富裕層が暮らすのではと思われるマンションの相場

東京といえば、日本の首都であり、世界から人が集まるところです。
この東京で、本来富裕層と呼ぶにふさわしい方々が暮らすとなれば、それなりの広い物件が必要になりますし、費用も高額になります。
庶民であれば、100平米のマンションは広いと感じますが、本当の富裕層なら狭いと感じることでしょう。本当の富裕層が狭いと感じる100平米のマンション、都心なら築年数があり、安めの物件でも50万円位になるかと思います。この倍の広さなら100万円は超えてきます。もちろん、新築でセキュリティが高く、さまざまなサービスが備わったマンションなら、100平米のマンションで100万円以上するものもあることでしょう。

単純計算して、家賃が50万円の場合、年間で600万円かかりますし、100万円なら1200万円となるわけです。



東京で子どもを一人暮らしさせる場合

東京大学に進学が決まり、1,2年生は駒場キャンパス、3,4年では本郷キャンパスで過ごすと想定した場合で、キャンパスから近くオートロック等のあるマンションで比較的新しいマンションを賃貸した場合、25平米程度でも10万円から15万円程度となります。

15万円で想定した場合、家賃は年間180万円ですね。家賃のほかに学費や生活費がかかります(入居前には引っ越し代や家財、初期手数料等も必要)。

単身者が東京で暮らすのもかなり大変なのです。



家族で暮らす場合

本郷や駒場周辺で家族で暮らすことを想定した場合、築年数の高い物件でも70平米前後のマンションに暮らそうと思えば30万円前後はかかりますね。

30万円と想定した場合、家賃は年間360万円となります。入居時の手数料や更新手数料を家賃に乗せると実質の年間家賃は400万円程度になるかと思います。

世帯年収が1000万でも手取りは800万円程度でしょうから、半分家賃で消えることになり、残りは400万円です。ここから学費や生活費を捻出するわけですから、余裕と言える状態ではなく、実際は、都心ではなく、都内の勤務地やキャンパスへの通勤通学がしやすいエリアに暮らす世帯が多いのではないかと想像します。



最後に

このように、住居費の相場から見てみても、世帯年収1000万では生活に余裕があるとはいえず、世帯年収1000万世帯を富裕層と呼ぶのは無理があるように感じるわけです。

簡単な計算でなんとなくのイメージが伝わったでしょうか?

世帯年収1000万円を超えている家庭を富裕層と世間は呼ぶことをおかしいと感じない日本人の感覚に、日本の未来が心配になるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?