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せいかつの軌跡(1)

言葉の宝石箱や〜👀

パパ コッチクルカラ カカ アッチイッテ
キノウ フネ ノッタ タノシイ
ウンチ デタ ミテ ワニミタイ
カカ オチャ、ノム? オイシイネ〜

これは2歳4ヶ月の、息子語録。
彼は2歳を過ぎた頃から、急激に発語が増え出した。

家族の誰かの口真似、どこで覚えてきたのか分からない単語などを交えて、沢山のおしゃべりや物語を披露してくれる。
先日は食事中に水をこぼし、両手を挙げて「オー、ノー!!」と叫んでいた。

また目に入るあらゆるものを指差しては、「コレ、ナニ?」

と私に尋ねまくるようにもなった。

(息子)「コレナニ?」

(私)「それは蛇口だよ」

(息子)「コレナニ?」

(私)「それはシャワー」

(息子)「コレナニ?」

(私)「たぶん、何かのゴミ」

その都度質問に答える度に、

「ジャグチ!」「シャワー!」

「ナンカ、ゴミ!バッチイ!」

と反芻する姿は、言葉や物のイメージをじっくり味わっているようにも見える。

見えるもの、触れるもの、聴こえるもの。

五感、六感をフル稼働させて、世界から

受け取るものたち。

それら全てを糧にして、彼は少しずつ人間になっていくのかもしれない、なんてことを思う。

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子どもの口から溢れる言葉の一つ一つは愛しげ(佐渡弁でカワイイの意)で、私や周りの人達を笑顔に、優しく暖かい気持ちにさせてくれる。

詩人・金子みすゞは晩年、三歳の娘のおしゃべりをノートに書き留めた。

その語録に彼女がつけた名前は「南京玉」。

南京玉とは、ガラスや陶製のビーズのこと。

このタイトルだけで、幼児が精一杯言葉を紡ぐ姿やその言葉の煌めき、それを宝物のように大切に拾い上げる母の様子が目に浮かぶ。

【なんきんだまは、七色だ、一つ一つが愛らしい。
尊いものではないけれど、それを糸につなぐのは、私にはたのしい。
この子の言葉もそのやうに、一つ一つが愛らしい。】-南京玉・前文

↑こんな事書いちゃうみすゞさん、、

共感しかない。

子どものおしゃべりは、最高にアーティスティック。

言葉の宝石箱や〜👀

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【今日のうた】

きらきらと溢れる言の葉跡にして

人間の方へ歩いていく君




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