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佐渡ヶ島から一歳児と旅に出てギルドを訪問した話

この記事を見つけてくださった皆さま、ありがとうございます。わたしは福島から佐渡ヶ島に移住して六年目の、家庭保育人です。普段は一歳の息子と、火を焚いたり畑を耕したり、裏山をお散歩などして暮らしています。

佐渡ヶ島のサイトウ家。
うちの畑、テキトウ農園。

私がギルドを訪れたきっかけはズバリ、家族関係の危機。
初めての出産と育児の中で、夫とのつながりを見失い、不安と不信感で窒息しかけた2021年9月。縮こまった思考からの逃亡を決意し、息子を連れて冒険(家出、とも言える)の旅に出ました。とにかく色んな人と悩みをシェアしよう。その上で今後の進路を決めよう、という気持ちで。

いざ冒険の旅へ!

ギルドハウスの存在を知ったのは、数年前のTV番組。3.11の震災以降、自分で小さな独立国家を作るような暮らしに心が向いていたので、いつかマスターに会ってお話が聞きたいと思っていました。

旅先での出会い。

ようやくそのチャンスが巡って来た日は、ものすごい土砂降り。ドライブミュージックは息子のギャン泣き。母の精神も荒天。Googlemapを頼りに、念願のギルド訪問を果たしました。
わたしのギルドの第一印象は「宇宙船みたい」。薄暗いヒンヤリした古民家。光を放つ大きなPC。その画面に向かうマスター。宇宙船ニシムラ号、という感じです。(詳細は、辿り着いた者のお楽しみ。)

冒険者よ、よくぞ来てくれた。ここはシェアハウスでも宿でもない。冒険者たちの、第二の実家のような場所。

ギルドマスター歓迎の言葉

それからギルドに滞在した三日間。何かがあったような、無かったような。息子を寝かしつけた後、ハルさんとかなり濃ゆい話をしたのですが、、あまり覚えていません。
悩みと一歳児を抱えて、どこにも居場所が無いように思えて、旅に出たような、路頭に迷っているような。とにかく、余裕を失っていました。
そんなわたしがギルドから持ち帰った、確かなもの。それは、、

雨風をしのげて、温かいご飯を食べられる場所があったこと。

いつでも話せる人がいてくれたこと。

この事実はおそらく、これからの自分を支えくれるように思います。(我々は新たな冒険のための防御アイテムを、手に入れたかもしれない。人はそれを、アンシンカンと呼ぶのかもしれない。)

ニシムラ家の長男とうちの息子。


やることより、やらないこと=スキマを作る。何かが起きても、何もしないことに徹する。その方が、予想外のオモシロイことが起きるから。

ギルドマスター語録

私たちの滞在中、彼らはどこへも出かけず、可能な限りやることを減らして生活しているように見えました。
スキマ=余裕。人生の雨?に降られ、ガタガタで未熟なわたしを雨宿りさせてくれたのは、スキマのような場所(ギルドハウス)とそれを持つ人達(ハルさん一家)でした。

ニシムラ家のみなさんと。

またギルドのコンセプトは、「無目的」だそう。広い居間で、家族も住人たちも、それぞれとても寛いでいるように見えました。
みんな違って、いるだけでいい。そう感じられる場所は、居心地が良い。
ただの人として穏やかに過ごせる場を、人は「実家」と呼びたくなるのかもしれません。

ストーブ前で寛ぐネコたち。

短い旅の終わりを決め、わたし達は佐渡ヶ島へ戻りました。
まずは自分の心の中に「安心してただ居られる場所」を作ろう、と決めて。

わたしにとって、ギルドはとてもオモシロイ、ニシムラさんの実家
自分の居場所は、いつも「今在る場所」だということを、この旅は再確認させてくれました。

今日もわたしはみんなのご飯を作って、お散歩に出かけます。いつも通りの暮らしがあることに、感謝しながら。

【ハルさん、マチコさんへ】
我々をお宅に迎えて入れてくれて、ありがとうございました。いつかニシムラ家の長男と、サイトウ家の長男を交換留学させたら、オモシロイかもしれません。またご縁がある時を、とても楽しみにしています。
齋藤みらい&ともし

そして生活はつづく。













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