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いなか古民家ぐらし

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田舎暮らしや古民家暮らし、移住をイメージしたい人へ。 ひとり暮らしののち、2023年から2人ぐらしになりました。
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#農業

住むことで感じる「田舎暮らしの魅力」

和歌山で田舎暮らしを始めて1年、私はたくさんの場面で「移住して良かった」と心から思います。実際に生活の中で感じた、田舎暮らしの魅力をお話します。 密を避けやすい環境和歌山に移り住んですぐに「移住は正解」と感じた理由は「密を避けやすい環境」があるということです。 和歌山に移住する前は大阪市内に住んでいました。当時、看護師だった私は、自分のことを「コロナに感染している可能性のある汚い存在」と思っていたので、極力人混みを避けて生活をしていました。 都会では、最低限の外出場面で

何をやるかではなく誰とやるか

最近、仕事を選ぶ基準は、ぜんぶこれだ。 いっしょに仕事をしたい人たちがいる今年はいくつか、自ら仕事を生み出すことができた。 「いくらでやってくれますか?」 今年、なんどこの言葉を聞いたか。 ずいぶんと交渉力が身についたように思う。 例えば、ライターの仕事。 去年はクラウドワークス経由で、いくつか仕事をもらっていた。 マニュアル通りにこなす、という作業に、疲弊して、だんだんモチベーションが下がっていった。 書く仕事が好きだと思っていたけど。 実はライターは私の適性じゃな

人間は枯れて死ぬのではなく熟して死ぬのかもしれない

ミカン採りをしながら、同僚のお姉さんが 「看護婦さんは、もうすぐ死ぬかもって分かるんやろ?」 と聞いてきた。 そのお姉さんは、お父さんが亡くなるときに主治医がタイミングよく現れてビックリした、きっと亡くなることを予測していたのだろう、と話してくれた。

なぜナースの私が農家バイトをするのか

近所のおっちゃんに、ミカン収穫のバイトに行く、と言ったら 「なんや、はよ看護師に戻らんかい」 と言われた。なんか、すごい悔しかった。でも上手く言い返せずに、まぁね〜って笑ってごまかした。 笑ってごまかした自分にも、悔しくなった。 「看護師の方が良い」と言われる違和感おっちゃん以外にも 「農業よりも看護師さんのほうが給料いいでしょ〜」 「いい資格持ってるのに〜」 と言ってくる人は、多い。その質問になんとなく返答はするけど、上手く言葉にできない自分がいた。 看護師

1ヶ月の梅収穫バイトが私にもたらしてくれたこと

1ヶ月の梅収穫のバイトが終わった。 初の農家バイトに、体力面の不安が強かったけど、なんとか1ヶ月乗り切ることができた。 というより、大変さよりも得るものの方が圧倒的に多くて、楽しさが明らかに上回っていた。 せっかくのたくさんの学び、気づきを整理していこうと思う。 農作業の大変さ、食のありがたみ 脚立に乗っての収穫。時には木にも登る。 強靭な木の枝が顔などを傷つける。 ムカデやハチ、毛虫など虫に刺される。 炎天下での作業による熱中症。 農作業は、わたしの想像を