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#陸上珍プレー選手権 で反省中。

企画の楽しさと、投稿動画の強烈さから、ねとらぼや日刊スポーツにも取り上げられ、Twitter上で投稿が盛り上がっている「陸上珍プレー選手権」。
(主催者は 歌うマラソンジャンパーやっくん @marathonjumper さん)

結果オーライとなったものの、部外者である私が軽率にTogetterでまとめを作ったことで、一時、ご迷惑をかけかねない事態になったことを深く反省しております。
まとめを作ったあと、メディアに紹介されるまでの経緯を検証し、合わせて「まとめサイトの責任」について考察します。

【まとめ作成の経緯】

■6/4 16時ごろ、個人的にこの企画を応援したいと、togetterでタグを拾ってまとめを作成。(企画者と私の間に面識はありません)

Togetterサービスは運営会社がTwitter社と契約を交わしており、合法的に他人のtweetをまとめることができます。
ただ、さすがに無断はよろしくないので、企画者様にもご挨拶かたがたお知らせしました。(ご了承をいただいたという認識でおります)

■掲載直後に、冷やかしコメントがつく。

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もしかしたら「珍プレー」という語感から変な妄想をしたのかもしれません。
「ガチ陸上動画」だったのでガッカリしたのでしょうか。
それならまだよいのですが、私個人に思うところがある可能性もゼロではありません。
そうだとすると、企画者の方に大変なご迷惑をおかけしたことになります。
私は、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
汚い言葉を使って恐縮ですが「『みんなを笑顔にしよう!』という企画なのにクソリプつけやがって、企画者さんに顔向けできないじゃん!」です(笑)。

この時点で、該当コメントを削除することもできました。
でも削除すると、書き込み者は「相手(私)にダメージを与えた」と思い、増長する恐れがあります。
それに、私がまとめを作成したのは、多くの人にこの企画を知ってもらいたかったからです。
Togetterでまとめると、バラバラのtweetがひとつの「サイト」として認識され、ネット検索で見つけてもらいやすくなります。
たとえ冷やかしでも、陸上関係者以外の人から反応があったことは、大いに期待が持てるものでした。

■コメント対策をうつ。
コメントを逆手にとって、冷やかしの矛先がまとめ管理人の方向に向くように編集し直しました。具体的な対策は以下の通りです。

①コメント内容を受けて、指摘位置(1発目)に管理人がセレクトした東工大院さんの昨年の箱根駅伝予選会ネタ(東工大院さん、勝手に利用してすみません!)を掲載。
「まとめ管理人が面白いと思った内容が、コメント者は面白くないと思った」という図式を「後付けで」作りました。
※東工大さんは、院チームと学部チームの両方が予選会に参加してたという、陸上ファンにしかわからないネタなんですよね、これ(笑)。

現在は、まとめから削除済みです。
当時の東工大さんの選手紹介を兼ねたカウントダウンが傑作なので、勝手にまとめてあります。気が向いたらどうぞ♪

②この対応に対し、予想通りすぐに「管理人が寒い」という別のコメントがつきました。
 →この時点で、私の所期の目的は達成しました。

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③最初のアカウントはTwitter上に発言を転載していなかったが、このアカウントはTwitterにコメントを転載していたので、こちらにも拡散感謝のリプライを付けました。
(別アカウントですが、反応スピードからして、最初のアカウントの自作自演の可能性もあると思います)

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■6/4 18時ごろ 「まとめのまとめ」系サイトに掲載が相次ぐ。

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「まとめのまとめ」とは、他人がまとめた記事をさらにニュース風にまとめたサイトです。
主にアフィリエイトによる収入を目的としており、手動ではなく、キーワードによるロボット検索で収拾更新も自動化されていることが多いです。

私は今までいくつかTogetterでまとめを作っていますが、こういうサイトに掲載されたことはありません。
先に書いたように「珍プレー」というキーワードが強かったのかもしれませんが、いずれにしても掲載された理由は不明です。
サイトによっては、アダルト系広告(高収入になるので)が多かったりしてちょっとアレですが(汗)、これにより「陸上関係者以外の人々」の目に留まりやすくなった可能性があります。

一方、こうしたサイトに掲載されたことでアクセスが増え、軽率な冷やかしや、それに対するいいね数も増えます。
匿名であることをかさに無責任な発言をする、いわゆる「煽り系」の人々と思われました。
それぞれのアカウントの他場所(Twitterなど)でのふるまいを調査したうえで「関心をいただいたこと」への感謝コメントで対応し、引き続き様子をみることにしました。

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■6/4深夜(日付は6/5) Togetter公式さんが、まとめを紹介くださる。

非常に幸運でした。
Togetter公式さんがこのまとめを認知しているという既成事実ができたので、軽率な煽りや冷やかしコメントは減ると思いました。
(実際6/5以降、コメントはつかなくなっています)

■6/5 11時ごろ ねとらぼの取材打診が企画者さんのもとに入る。

ねとらぼ」はITmediaが運営する、ちょっぴりオタク視点のネットニュースサイトで、パソコン・ゲーム系のファンの方に認知度の高いメディアです。
目に留まったのは、Togetter公式さんの紹介が大きかったと思います。
また、「まとめのまとめ」サイトなどからも情報が流れていった可能性があります。(あくまで私の推測です)

何より「企画の着眼点と、投稿者のみなさんが(受け狙いじゃなく)全力で陸上に取り組んでいるからこそのほほえましさ」がメディアの心を動かしたと思っています。

■6/5 18時半ごろ ねとらぼ掲載

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■6/8 16時20分ごろ 日刊スポーツ掲載(ヤフーニュースに転載されたのもよかったです!)

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【まとめサイトの責任】

私が作ったまとめは、対応を一歩間違うと、企画のイメージダウンのみならず、陸上界全体への影響も懸念されるものでした。
私の対応が適切だったかどうかわかりませんが、今回はインターネットメディアに取り上げられるという幸運もあり、良い方向に拡散してほっとしたというのが正直なところです。

法的には、他人の発言やコンテンツを引用して「まとめ」を作ると、「まとめ」に対しても二次著作物としての権利(=価値)が発生します。
価値が発生するからこそ、お借りしているコンテンツに対して敬意を払い、もとのコンテンツが理不尽な扱いをされないようにしなければなりません。
まとめ管理人の責務として、不穏な反応にはきちんと対応する必要があります。
これはものまね芸人さんが、ネタにしているご本人に敬意を払うのと同じです。
モノマネ芸がご本人のイメージダウンになってはいけないのです。

今回のことは、私もたいへん勉強になりました。
自省したうえで、今後も自分の琴線に触れたお気に入りを軽率に応援する「おバカツイッタラー」として、引き続き精進してまいります。

最後になりましたが、「陸上珍プレー選手権」企画がますます盛り上がるよう、心より応援しております。


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