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夫が嫌いな理由を書き出すワーク

海外別居まであと、94日。
去年、コロナで自宅隔離が始まったのが3月。
食料の買い出しは、週に1回のみ。
散歩やサイクリングなどのエキササイズは、1日1回。
厳しい規制の中でしたが、
その年の春の天候はとてもよく、
ポカポカ陽気に誘われて、
私と夫は毎日犬を連れて、
長い散歩を楽しみました。

それがだんだん飽きてきた頃、
夫は一人でサイクリングをするようになりました。
私はその間、恋愛ドラマに夢中になりました。
ロマンティックな恋愛ドラマを見ながら、
いつしか私は、昔の自分にもあった恋心を思い出していました。

コロナ前の私と夫は、金曜日の夜に食料の宅配が届き、
週末は大きな街へ買い物やランチに行ったり、
海沿いの街や山など、あちこちお出かけを
楽しんでいました。

その頃は、今のような状況が来るとは、
夢にも思いませんでした。

私の心の奥底にあった夫への怒りと不満という蓋が
ずっとしっかり閉まってたはずなのに、
それが、ふとしたことをきっかけに、
蓋が外れてしまい、中にあったものが
少しずつ流れ出していきました。

夫への怒りと不満を見つめた時、
これらを浄化しないといけないと思い、
夫の嫌なところをどんどん書き出していきました。

どんどん書き出していくうちに、
途中で手を止めました。
気がついたのです。
私って、こんなに夫のことが嫌だったんだなって。

浄化することもなく、
いや、浄化することから逃げて、
朝から晩までずっと恋愛ドラマ漬けになって、
現実逃避しました。

毎年、ある時期になると、
思い出してしまうことがあります。
昔、叶わなかった恋。
彼と出逢った、彼を好きになったあの夏。
恋愛ドラマ脳になってるせいか、
彼との思い出を、
まるで、昨日あったことのように、
鮮明に思い出しました。
持ってきたアルバムを、クローゼットの奥から取り出し、
彼の写真を眺めて、
彼のことを考えてる時だけが、
コロナという異常な状況下で、
私の心を温めてくれました。

それから、しばらくして、
夫の鬱が始まりました。

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