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practice 5 由来

 「あつまれどうぶつの森」、というゲームがある。

 昨年来、猛烈に流行った、あれだ。アバターの名前が「みらい」で、noteの名前はそこからつけた。

 なぜ「みらい」にしたのか。

 昨年の自粛期間中は、最低限大人としてしなければならないことの他は、いっそどっぷり「子供」になろうと思った。ゲームに没頭したりアニメを観る息子を𠮟りつけて血管が切れそうになるくらいなら、私も観ればいいじゃないの。パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの(これはちょっと、ちがう)。そう思って子供の観るアニメを観た。

 ところが、見始めたガンダムが、面白い。

 戦争に巻き込まれて、はからずも避難船の乗組員となり、生き残るために必死になる子供たちの中に、ブライト・ノアとミライ・ヤシマがいた。

 彼らはのちに夫婦になる。ブライトは軍人で、真面目で職務に忠実。妻子を地球に残し常に宇宙の彼方にいる。アムロやシャアの波乱万丈をつぶさに見ながら生き残り、彼の乗る戦艦は沈まないという伝説を持つ。時には美人に思いを寄せられてよろめいたりもする。

 ミライは元々お嬢様で、才気煥発。気丈なしっかりものだが、よせばいいのに気の強いアムロの彼女に、結婚の良さやブライトについてのろけたりするような、若干天然な女性だ。

 彼らは結婚生活のほとんどが別居状態だ。自粛開始当時は我が家も単身赴任中で、現状がノア家に近いなと思った。それで適当に「みらい」にした。

 決め方は単純だったが、「みらい」にして良かったと思う。前向きで、明るい感じがする。こう言う世の中だから、尚更思う。

 ブライトとミライの名前の組み合わせは、絶妙だ。ブライトには明るい、輝かしいと言う意味がある。輝かしい未来。しかも彼らのファミリーネームはノアだ。ノアの方舟のノア。とても示唆的だ。

 ちなみにブライトとミライの息子ハサウェイが、今映画で大活躍中だ。やっと公開になった『閃光のハサウェイ』。まだ観ていない。

 子供の頃は溺れたところをアムロに助けられ、『逆襲のシャア』ではニュータイプとしてかなりのキレっぷりを見せていたハサウェイ。成長したハサウェイも活動家として更なるキレを発揮しているようだ。彼の選んだ結末が、輝かしい未来の結実かどうかはわからない。

 『閃光』というタイトルに嫌な予感しかないが、ミライの名前を勝手に頂いた以上、なんとなく責任を感じる。見届けなければと思っている。









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