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鎌倉ほのぼの散歩 十番「報国寺」/九番「浄妙寺」

 杉本寺を出た私たちはバスに乗り、次の「報国寺」に向かいました。

 戻りは、路線バスで鎌倉駅に向かえばよいので間違えることは無く、停車するバス停のみのチェックです。泉水橋、というところだったと思います。

 実は我々、この「報国寺」と次の「浄妙寺」では、重大な目的がありました。

 「報国寺」は竹林の庭が有名なのですが、ここでは竹林を見ながら「お抹茶とお菓子のセット」をいただくことができます。「浄妙寺」はさらに面白いお寺で、お寺の奥にイタリアンレストランがあるのです。

 当然、我々の気持ちはそちらにシフトしがち。笑

 「報国寺」は少し山に向かって登った先にあるので、緩やかな坂道を登っていきます。他の参拝客も多く、団体さんの姿も見受けられます。

 御朱印は、先に申し込みを済ませる形になっていました。立派な寺務所のとなりに御朱印専門の窓口があり、そこに申し込むと番号札を渡されます。なんというシステマティックな!

 しかしそこで我々は痛恨のミス!お参りを先に済ませなければいけないのに、システムが整っていたせいか、うっかり先に申し込みをしてしまいました。まだふたつめで慣れていないので許してください、と思いつつ、慌てて念入りにお参り。

 裏庭に当たる竹林は風が吹くとさわさわと竹の葉が鳴る静かな空間です。お茶やさんには参拝客が並んでいて、私たちも少し並びました。比較的新しそうな素敵な茶屋で、30分ほどでの時間制限がありました。確かに観光客の多いこういった場所では、あまり長居をしてしまうと大変です。

 干菓子付きのお茶セットは500円だったと思います(サイトを確認したら600円。もしかしてあれから値上がりしたのでしょうか)。その日は平日なので比較的すいているようでした。

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 お抹茶は美味しく、雰囲気は抜群。竹の林を見ながら静かにお茶をいただきました。

 ところで報国寺は、HPもお寺もどことなくモダンでオシャレなんですが、実は永享の乱で、四代鎌倉公方持氏の嫡子義久が自害した場所です。このお寺は、室町幕府を打ち立てた足利尊氏の祖父家時が開祖であり、代々足利家の菩提寺だったのです。それが四代90年後には足利氏終焉の地となるとは。結構ヘビィな歴史があります。

 静かな山あいで、領内に川端康成が住んでいたことでも有名です。

 さて、そろそろお腹がすいてきた私たち。今回は初回ということもあって、気合を入れるためにお昼ご飯を奮発する気満々で来ています。

 「浄妙寺」は地図で見ると、道を挟んで報国寺のだいたい向かい側。歩いても行けますが、浄明寺までバスで行きました。

 いやこれ、バスで正解。浄明寺のバス停から浄妙寺まではやはり若干山道。そしてお寺に着いて、レストランまでも山道。

 さて浄妙寺地名の浄明寺がどうして違うのか、というと、中興開祖足利利貞の戒名が浄妙殿だったため、畏れ多いとのことで地名の方を変えたのだとか。もともとは密教系のお寺でしたが、途中で住職が変わったときに臨済宗に改宗したようです。鎌倉五山第五位のお寺で、室町時代は足利氏の菩提寺のひとつとして栄えました。

 実は到着した時結構人がいました。混んでいるほどではありませんでしたが、お参りをして御朱印をもらうまで、少し時間がかかった記憶があります。お腹が空いていたからそんな風に感じただけかしれません。笑

 そしていよいよイタリアンレストランを目指してGO。

 意外なほど急な山道を登っていくと、目指す「石窯ガーデンテラス」が見えてきます。なになに、これ!素敵なイングリッシュガーデンなんですけど??

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 このお店があることも、全部空ちゃんの下調べ。空ちゃん…あなたは素晴らしい。

 こちらのお店は、ちゃんと浄妙寺で拝観料を払わないと敷地に入れないお店なのですが、お店の前には列ができていました。

 行先を電車の中で決めた私たちは予約をしていなかったので、名前を書いてしばらく待つことに。待つ間も、隣に併設の石窯パン屋さんをのぞいたり、花であふれたお庭を眺めたりしているとあっという間です。

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 天気が良かったのでテラス席も人気でしたが、私たちは屋内の席でランチをいただきました。

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 美味しくいただき、お腹がいっぱいになったところで本日の行程は終了。次回の予定を話しあいながら、お茶をいただきました。

 なにやらアフタヌーンティーもあるとか。また来たいね、と誓い合ったふたりです。

 次はこちら。






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