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おかたづけの極意#7 フリマサイトの巻

フリマがいいと聞いてはいたけれど

 いまや不用品を「売る」といえば、メルカリなどのフリマサイト(アプリ)が全盛です。実際、自分で金額を決めて、欲しい人がその金額に納得して買うというのは、本来最もベストな売買の方法なのかもしれません。

 現代の商売のひとつの形として、フリマアプリでやり取りするのは「当然」という空気が定着していることは、薄々感じていました。

 確かに、宅配買取をお願いして、買取価格が「1円」という金額は、何とも言えないものでした。かといって、フリマのわずらわしさに自分がちゃんと対応できるかどうかは、ずっと自信がありませんでした。

 そもそも私が、それまでネットのフリマで買い物をするユーザーではなかった、ということがあります。いくつか購入したことがあるなら、きっと垣根は低かったのでしょうが、それでも、「失敗談」や「トラブル」のやり取りの経緯などが記されたブログなどをみると、怖気づいてしまっていたのは確かです。「買う方」も怖くて買えなかったのですから、「売る方」は何をか言わんやという感じです。

 写真を投稿して、買いたいという人が現れて、交渉して、取引が成立して、コメントを逃さないようにやり取りして、梱包して、発送して――と考えるだけで途方もないことに思えていました。

 突然、ぴょんと垣根を飛び越えてしまった理由は、なんとポイント。

 私が良く行くスーパーマーケットでは、系列カードのポイントがたまるほかに、楽天のポイントを二重取りできるシステムを取っています。
 ポイ活に全く興味がなかった時は、わざわざバーコードを出す方が煩わしいと思い、ポイントに加入していませんでした。
 ところが、ある日夫が「ポイント、結構たまったな」というのです。密かに彼がポイントを貯めていた、という事実に、若干のジェラシーを感じた私。

 やだ。ポイント貯めたいわ、わたしも。笑笑

 そこでポイントのアプリを入れ、その後コツコツとポイントを貯めるようになりました。

 その流れで、それじゃあフリマもやってみようかな、になったわけです。単純と言えば単純ですが、人はこうして境界線を越えていくのだなという実例です。

 息子が言うには、やるなら市場が大きいメルカリでやるべき、というのでしたが、まずは「ラクマ」でやってみることにしました。初めてなので、お手柔らかに迎えて欲しかったので、「ラクマ」のキャラクターであるお買い物パンダはちょっと有難い和み具合。

フリマの特徴

 今回私は、ポイントの絡みからあまり比較検討せずに「ラクマ」を選びましたが、オークションをのぞく三大フリマとは、「メルカリ」、楽天の「ラクマ」、ヤフーの「PayPayフリマ」を指すらしいです。
 それぞれ特徴もあり、「ラクマ」は以前女性専用アプリだったために女性向きの商品に強いとありました。また、販売手数料も違いますので、初めて挑戦される方は、比較検討のうえ、自分にあったものを選ぶのが良いと思います。
 ちなみにメルカリは10%で、PayPayフリマは5%だそうです。ラクマは現在4.5%~10%の会員ランクによる変動制でした。

フリマの先輩に師事

 フリマを始めよう、と思って、なによりもフリマアプリをやっていたことがある妹が、心強い味方でした。先輩である妹に色々と聞いて、参考にしました。
 妹曰く、

 ①簡単にでもプロフィールを書いた方がいい。
 ②プロフィールには「初心者・ペットなし・幼児なし・喫煙なし」という言葉を入れたほうがいい。ただもちろん正直に書くこと。
 ③遅れたとしても必ずお返事しますと書くこと。
 ④商品名の前には「未使用」と目立つように書くこと。ただし嘘はダメ。
 ⑤商品を送る時はお礼の言葉を添えるといい。

妹セイラの金言集

 とのことでした。なるほど!!が目白押しです。

カートリッジの罠

 ところで断捨離中の私には売りたいものがありました。間違って購入してしまって使えなかった文具と、蛇口直結型の浄水器ののカートリッジです。どれも未使用なので、もったいない。できたら誰かに使ってもらいたいと思いました。

 売買のお相手が存在することなので、具体的な商品名は伏せますが、文具の方は売れました。そしてカートリッジは、恥ずかしながらその時点で「消費期限」が存在することを知ったのです。割と半永久的に大丈夫なのかと思っていました。これはなんとプリンタの「インクカートリッジ」にもあるのです。知りませんでした。

 それを知ってからカートリッジのトラブル事例などを見て見ると、「古すぎて黄色く変色したようなものが届いた」とか「消費期限が切れたものが届いた」「衛生用品なので袋などが破れていたり箱が無いと不安」など、案外、トラブルが多いようでした。

 それらのことから、衛生用品の出品はちょっとやめとこう、と思いました。ただ、アンダーウエアや靴下などは未使用であれば、よほど状態が悪くなければトラブルの発生事例はないようでした。洗って使うことができるものは、外袋がなかったり破れたりしていても、許容範囲の人も多いようです。洋服もそうですが、身に着けるもので洗うことができないもの、口に入るようなものは注意ということだと思います。

梱包のサイズ感と配送の種類

 実際のやり取りですが、想像していたよりは簡単でした。
 神経を使ったのは梱包で、どの程度まで包装すればいいか、というのは感覚が人によると思うので、難しいと感じました。
 中身が無事なら、配送途中で多少箱がつぶれたとしても、過剰包装を嫌い、簡易包装を好む人もいるでしょうし、なによりも綺麗な状態で届けてほしいから過剰でも梱包は手厚くしてほしい人もいると思います。
 また、とにかく「速さ重視」の人もいれば「ゆっくりでいいから確実に」の人もいると思います。
 
 短いやりとりでお客様のニーズを把握するのは難しいので、こちらから「このように送ります」とあらかじめ明示するのがいいのかもしれない、と思いました。

 配送方法も、理解できるまでがちょっと厄介でした。私は「匿名配送」にしたかったので、楽天の指定する「ゆうパック」のいくつかの種類の中から一つを選んだのですが(ほかにローソンで送る方法もあります)、「○○パック××」などの名称と梱包状態のサイズイメージがなかなかわかず、結局、郵便局やローソンにサイズを見に行きました。

 それでも、アプリからQRコードを読み込ませるだけで本当に簡単に送ることが出来たので、案ずるより産むがやすし、という感じではあります。

フリマ、意外といい

 「ラクマ」の場合、オークションと違って、最初に「○○さんが購入しました」というメッセージが届きます。私は最初フリマアプリでも「買いますか?買いませんか?」という交渉が最初にあると思っていたので、購入されたら先に先方がお金を払ってしまうというシステムになっているのが、スムーズで良かったです。ちょっとホッとしました。
 が、逆に言えば買う側になったら、先にお金を払ってしまうのですから、なんか「覚悟」が要りますよね。笑
 商品を送る側は真摯に対応しなくちゃいけないなと思いました。

 今回、やり取りもスムーズでとてもよいお取引ができました。良い方が買ってくださって良かったなと思いますし、使いたいけど使うことができず「どうしよう」と途方に暮れていたものが誰かの役に立つというのは、嬉しいことでした。なにはともあれ、

カートリッジ類が余ったら早めに売る!

というのは今回の学び。

 いまのところ「ゆうパック」シリーズで送れる小さなものしか売買していないので、今後、家具や段ボールで送るものなど、大きなものにチャレンジするかはわかりません。

 次回はいよいよ「捨てるしかない」もののお話です。

 

 

 

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