2021年8月18日(水)Let's read the NIKKEI in English 放送後記
ラジオ日経で毎週水曜夜に放送している経済と英語を学ぶ番組Let's read the NIKKEI in Englishの放送後記を書いております、キャスターの多田記子です。(水曜の日本経済新聞夕刊2面にメイン記事英文と翻訳が掲載されています。)
毎月第3週の解説は、NIKKEI Asia 編集長の奥村茂三郎さんです。いつもの徹夜も厭わない腕まくりスタイルも素敵ですが、今日はスーツにネクタイが決まっていますね〜重要な会議があるのでしょうか〜?
さて、今週のメイン記事は「東京オリンピックの施設は無用の長物の命運か」でした。
記事のタイトルにwhite elephant(無用の長物)という表現がありました。大きくてお金がかかって役に立たなくて邪魔なもの、う〜〜困ったな〜〜といったニュアンスですよね〜(タイトルではvenueがvenuesと複数なので、elephantsとこちらも複数になっています。)
動物つながりで〜〜同じ記事の8パラにはalbatross(アホウドリ)を使った表現がありました。ゴルフでアルバトロスといえば「parより3打少ない」というめったにない歓迎すべきことですが、ここではLarger venues risk turning into financial albatrosses when their post-Games use is misgauged.・・・「心配事・心の重荷」という意味で使われています。
ところで、以下の記事の13パラにはelephantを使った興味深い表現がありました。
Still, Macron's lack of a formal public apology remained something of an elephant in the room.
an elephant in the room(皆が認識しているのに触れてはいけない話題)
部屋に象がいれば誰でも気がつきそうですが、あえてそのことを話題にしない・・・なんて面白い表現なんでしょう!
ここでは、マクロン大統領が、フランスが南太平洋(the South Pacific)で過去に行った核実験に関して、フランスの責任を認めながら、公式謝罪するまでには至らなかったことには何か言及してはいけない空気があった、という文脈で使われています。
タヒチには一度しか行ったことがありませんが、その時はバニラ農園の取材で訪れ「地球の歩き方」にちょっとした記事を掲載していただけましたが、今でも載っているでしょうか。タヒチはとてもいいところですが、核実験の健康被害に苦しむ方々のことを思うと、呑気に遊びに行くのも気が引けてしまいそうです。
話が全然違う方向に行ってしまいましたが、NIKKEI Asiaではこのようにアジア以外のニュースもカバーしていますよ〜。
番組では、日経の英文媒体NIKKEI Asiaの記事から3本解説付きで紹介し、高度な英語力を目指す方々のために、最新のニュースに出てくる様々な英語表現を紹介しています。放送後もポッドキャストやラジコなどで聞けるので、ぜひ聞いてみてください♩外出自粛で勉強のチャンス到来ですね〜
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