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自衛隊と靖国参拝。日本軍の関係性と問題とを踏まえて

2024年1月、能登半島で発生した地震の衝撃も収まらない中で、陸自の高級幹部らが靖国神社にて安全祈願を行う予定を立てたところ、その交通手段として公用車を用いようとした為、処分を受けるという事案が発生しました。 この際に、昭和38年に達せられた「宗教行為に関する通達」に接触するのではないかとして、宮古島で行われていた陸自隊員らの神社への参拝も抗議が行われるという流れになり、更に2月には毎年5月頃に行われている海自練習艦隊参加者の靖国参拝に関しても、海上幕僚長の弁解の後に、防衛

    • 攻撃ヘリ、戦闘ヘリに関する考察

      2023年6月、ウクライナに対するロシアの侵略に対していよいよウクライナ軍による反撃が開始されました。 これを受けたロシア軍は攻勢を受けたウクライナ南部において、緒戦の空中強襲で大打撃を受けていた戦闘ヘリを機動防衛戦力として集中運用し、少なくない損害をウクライナ軍に与えました。 これを書いている合間は、まだまだ戦力を集結させたウクライナ軍の攻勢が続いており、このまま押し切ってくれる事を願うばかりです。 今回の戦場では、戦闘ヘリは戦果に対して多数の損害を出しているとみられ、実

      • 米海兵隊と陸上自衛隊、その役割と本質の違い(戦車運用に触れて)

        2023年も半ばを過ぎ、後半戦を迎えていますが、非常に暑い日々が日本では続いてますね。 同様に自衛隊に於ける戦車運用から沖縄等の島嶼に於ける戦車運用、そこから米海兵隊の2020年代に起きてる運用変革に基づく戦車廃止がSNSで議論の対象となっています。 今回はかつて自身が2010年に大学の卒論で書いた内容がもう読めなくなってる事から、その内容を思い出しつつ、米海兵隊と陸上自衛隊の役割と本質の違いを書き、その上で日本に於ける戦車運用を書いていこうと思います。(資料無しで書いて

        • 自衛隊の将来と人員問題

          2023年5月現在、2年目に突入したロシアによるウクライナ侵略を発端に、西側諸国とロシアとの対峙がいよいよ明瞭になりつつあります。 執筆時に行われてる広島G7では、ウクライナからゼレンスキー大統領も訪れ、国際的な緊張状態、西側諸国の連帯は一層高まっていると考えてます。 一方で、日本としてはロシアだけでなく中国との問題を抱えています。 中国はロシアとの関係を深めつつ、近年は台湾への軍事的攻撃の意図をあからさまに表明するようになりました。 日本は東南アジア方面へのシーレーン

        自衛隊と靖国参拝。日本軍の関係性と問題とを踏まえて