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乳癌になった話 その2

検診してくれた婦人科の先生はすぐに紹介状を書いてくれ、その場で相手方の総合病院に連絡をして最短の9月10日(月)に予約を取ってくれた。


検診を受けて5日後には精密検査の為に総合病院の乳腺センターに行くことになる。
「せ、青天の霹靂…」と正直に思った。


しかしこれでは済まなかった。
ただでさえ、精密検査になって「ゲロゲロ」と思っているところ、これから精密検査に行きまっせの時間に最初に検査を受けたクリニックの受付から電話がかかってきた。


「○○さんに子宮がん検診のことで先生がお話ししたいそうでいつになさいますか?」というではないか。
「そっちもー?」頭の中は交通渋滞発生中。
「電話ではダメですか?」と聞くと「先生と直接」と言われ「そうやろな…」と思いながら次の日9月11日(火)に予約を入れた。


重い気持ちで車を走らせ総合病院に向かう。
思いっきり左のミラーを電信柱にぶつけてミラーを落とす…。近所のコンビニに車を止めてミラーを歩いて拾いに行った…。動揺が動揺が止まらない!



ぶつけた電信柱の横には若い女性議員のポスターが貼ってあった。セオリー通り歯をたくさん綺麗に見せて笑っている。乳癌とはなんの関わりもないが、選挙ポスターは若さとフレッシュさをアピールするには歯をたくさん見せて笑うのだそうだ。
「めっちゃ笑ろとるやんけ…」と心の中で毒づいた。


総合病院の乳腺センターのセンター長であるA先生を名指しで紹介してくださったのは、いつも検診を受けていた先生のネットワークなのだろうか。



はじめましてのA先生は三宅裕司を色白細身にしたような風貌。優しい雰囲気のなかに経験値と実績が詰まっているようで理由なく
「あ、この先生なら切り刻まれても、手術の途中で死んでもまあええかな…」となぜか直感的にそう思った。


マンモグラフィとエコーを見ながら、
「うーん。形も悪くないんだけどね…絶対大丈夫って言いたいから針生検とMRIをやりましょう」
…と言われた。


今思うと動揺しないようにリップサービスだったのでは?…とも思えるが結果的に初期の初期癌だったので本当にそうだったのかもしれない。
その病院にはMRIもあり最短の予約で9月19日(水)と決まった。


針生検を受けた次の日、夫も仕事が休みで子宮がん検診を受けたクリニックに一緒に来てくれた。
先生は動揺しないように

「○○さんね、結論から言うと『癌』じゃないです。
子宮頚の検査で軽度異形成って出てるからこれも精密検査受けてきて…」
と、乳腺外科と同じ病院の婦人科の先生に紹介状を書いてくださった。


短期間で紹介されまくりやんけ…とも思ったけど、
「癌ではない」の言葉にホッとした。その時は。

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