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高学歴に多いちょっと困った人・・・職場でどう扱いますか?

 最近入社してくる大卒あるいは大学院卒の人達・・・早慶上智あるいは東大をはじめとする超難関校が多い。素晴らしい学歴を持っているのですが面接のとき「?」と思うことがあります。既に入社が決まっているわけで、私たちのところに来るときは採用面接ではなく、入社後の説明のための面接になります。

 この「?」に入る何とも言えない疑問とは

「はい。私の至らないところはあるかと思いますが一生懸命頑張ります。」といいつつ目を見て話すことはなかったり、何と言いますか・・いわゆる会話の「間」がなかったりするわけです。
優等生の決まりきったセリフはすらすら出る。一般的にはそれでいいのだろうけれど・・・なんていうのか。コミュニケーションになっていない。  

 半年もたつと、仕事がでたらめ。わかってないのに勝手にやる。持論を展開する。結果は推して知るべし・・・どれもこれも間違っている。
注意でもしようものなら、「私は言われたとおりにやっています」とか「○○室長が言ったとおりにやりました」とかいわれてしまう。挙句は「パワハラですか?」。コミュニケーションに関しては文字で書かれたようなセリフしか出てこない。人と話している感覚がないのです。

 この場合、上司と部下の関係だけならコミュニケーションをとるようにするとか、書類を一つ一つ見るようにするとか・・それなりに方法はあるかもしれません。ところが同僚間ではそうはいかない。片や仕事量も多く様々なことをこなしている先輩に向かって、「あなたはそう思うかもしれませんが、私はこう思います」といってしまう。先輩たちが「もう指導できません。」と言ってくる。挙句、高卒採用の先輩に向かって「高卒のあなたにはわからないかもしれませんが、院ではこういうことは・・・」などと言ってのける。そりゃ、先輩は切れますよ。

 職場内のコミュニケーションどころじゃなくなっていくわけです。

こういう新人が入ってくると、どこの職場も困ってしまって少ない人数のチームで行っているので、本人ではなく周りがやられてしまうのです。こういう場合、上司としてどうしたらこれを改善できるか・・・・連日考えていろいろやってみるけれど、クビにはできないしね・・・概ね上司の方がやられてしまっているようです。

  私もここ数年そういう新人を預かることが多くなり、さてどうするのかと考えるけれど、余分な人の配置はないので何とか仕事をやらせるしかない。でも、係長に仕事ぶりを尋ねると「地雷原みたいですよ・・・。書類を確認するとこれもできてない・・・あれもやってない・・・・」。
はてさて・・・

 それこそ、天下のW大学〇〇学部出身・・・お勉強はできる。

この方・・・周りがどんなに手伝っても、感謝という感情がない。自分が人に迷惑をかけているという感情が存在しないのです。だから絶対に出てこないセリフ「どうもすみません」と「ありがとうございます」。

 いったいどう育つとこういう人材になるのだろうか

聞けば、高学歴有名大学出身にこの手が多いらしい。うちだけじゃないのね・・・と。自分の同僚が集まると同じ話が出る。

 共通しているのは、人との関係がうまくできないようで、多分勉強だけはうまくいくけど、それ以外はどこかにおいて来てしまった感じがします。
所謂発達障害ですね。アスペルとか学習障害とか・・・そういうものだと思います。

こういう人たちは多分「生きずらい」ということはどこかでわかっているように思います。でもできないんでしょうね。
病気なので(診断はされませんが)それなりに受け入れよう・・・とするわけですが、何しろ仕事ができない。これは本当に困ります。
共生社会とかきれいなこといいますが、みんなわかっていても実際仕事のボリュームが違ったり後始末まで任されるとおかしくなってきます。しかも同じ給料ときている・・・制度上ね。

本当に共生社会を実現するには、給料に差があったり、能力に応じた差が必要だと思います。でも、その評価をつける側の倫理観なりが重要になる。それが制度化されると、上司の感情だけで評価できるわけなので不当な評価を許すことになるからなかなかできないように思う。かといって同じ給料で「あの人病気だから・・・」という理由で仕事ができない状況が許されるのは一緒に働く側のモチベーションが下がります。

悩ましい問題です。

結局、そういう人にはやれる仕事を与えるしかない。そして異動してもらう。うちの業界は「たらいまわし」があります。抱えきれないから1年で異動していくのです。でも本人は自分の実績としか思わないから結構幸せだったりする。人間関係も構築できないからそれも問題じゃないわけです。

 結局、仕事ができるメンバーは抱えた問題を共有して、組織的に他の組織に迷惑をかけないように仕事をします。腹も立ちますが、やらせて後始末をするよりもましなんですね。生き残れる人を大切に扱うしか方法がありません。給料に差をつけたり・・・ですね。それも気合を入れないとできない制度になっている今の時代。はてさてどう解決しますかね?

 もちろん、彼らだって自立した生活ができないと困るので、なんとかしないとって思うわけです。そうやって彼らと話しながらやってきているけれど、同僚と話すとこれが見事に怒らせる・・・本人は怒らせるつもりはないのでしょうが。共生共存の社会・・・理想論では片づけられません。


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