なんでアラームが鳴らないんだ

back numberの泡と羊という歌を知っているか?


「なんでアラームが鳴らないんだ〜」で始まる。この男は恐らくダメンズ系で、遅刻しちゃうし好きな女の子には振り向いてもらえないし特別な才能もない、たぶん影も薄い。でも、「生まれ変わって行くんだ何度も」と彼は人生を諦めない。急にモテたいなど他人任せのダメンズっぷりを発揮するも、何回挫けてもいいじゃない、そんな僕も愛おしいと思えるようになろう、というゆるふわ自己肯定感がたっぷり広がる、個人的な名曲である。

さて、先週火曜日、アラームが鳴らなかったため、8:25に起床した。8:30始業である。だが、在宅勤務であったので何食わぬ顔で業務を始められた。まじ神だと思った。

社会人になってから、アラームが鳴らず、遅刻したことが2回ある。

1回目は新入社員のGW明け。そう、私はとんでも新入社員だった。大学時代の後遺症で社会人の生活リズムに適応できておらず、また長期休暇で完全に体内時計がぶっ壊れた。休み明け初日、絶対に間に合わない時間に起きた。心臓のばくばくが止まらない。とりあえず会社に電話し努力したが、20分くらい遅刻した。若干のやばい空気を味わい、こうやって人は信頼をなくしていくんだなと思った。

2回目はドーハ出張の時、現地の長期休暇があってウズベキスタン旅行に行き、休み明け初日の朝5:00にドーハのハマド空港に着いた。アホ日程である。油断した結果、8:05に起床した。8:00始業なので、上司から電話が来ていた。音速で準備し8:30事務所に着いた時、チーム全員に笑われた。社会人3年目の、夏の頃であった。

「アラーム鳴らなかったため」とあるが、正確には、アラームが鳴っていたが聞こえず、ガン無視して寝ていた、というところだろう。遅刻をした原因は明確にあり反省するが、それでも朝起きることにおいてこれまでの人生で苦痛を強いられてきたと思うのだ。学校や会社の都合によって起きる時間が強制される時、最低10個くらいアラームをセットする。例えば、最悪8:00に起きれば間に合う時は、現実的な7:30周辺、ちょっと余裕をみて7:00周辺、そして最悪のケース8:00周辺などに各3、4個ほどアラームを設定する。もちろんスヌーズ付きで。

ここまでしないとちゃんと起きられないし、起きるのは死にたいくらい苦痛だし、あまつさえ寝てしまうこともある。本当にある。たぶん、病気だと思う。よって、世界に言いたい。あさ早い時間に起きることが異常に苦手な人に対し、配慮してくれ。出社時間とかを選ばせてくれ。在宅勤務させてくれ。もちろん、勝負のデートの日や大事な商談の日などの特別な日には這ってても早起きするよ。でも、これが日常である必要があるのか?根性がないのではなく、たぶん遺伝子とかのレベルで、起きられない〜〜〜。

わたしにはささやかな夢があるのだが、将来もし管理職とかになったら、自分の部署に新入社員が入って来て欲しい。そして遅刻をして欲しい。わたしは、「わかる〜〜〜。」と言って肯定的に受けとめ、新入社員はなぜ遅刻をしたのにウケがいいんだと戸惑う、というやりとりをすることです。よろしくお願いいたします。

#エッセイ #backnumber #泡と羊 #早起き

夢に向かって頑張ります‼