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NO KICK!!〜アメリカの洗礼〜

どうもこんにちは。みいです。


暑くて暑くてやってらんねえ日々なので、テンションを上げるために7月後半は大好きな旅行をテーマに記事をアップしていきたいと思いまーす!!!!!


初回は人生初の海外旅行、アメリカ編です。



今から約20年前、家族でアメリカに渡った。
西海岸のサンフランシスコとロサンゼルスで過ごす旅。


その中で記憶にあるのは、メジャーリーグを観に行ったこと。
もう相手チームすらおぼえていないのだが、オークランドをホームとするオークランドアスレチックス(地元ではA’sと呼ばれていた)の試合。

日本のように太鼓やラッパの鳴り物応援はなく、それぞれがゆるくそして瞬間的にブーイングなどで熱くなる観戦スタイルだったのが新鮮だった。

何人分かという大きさのホットドッグ、小さめのバケツくらいのジュース、どんな着色料を使っているんだというピンクや水色のコットンキャンディ。
当時の私は野球より食べ物に驚いていた。

そして、周りの人々の観察にも忙しかった。
日本では外国人とされる人たちが、こちらでは地元民で、私が外国人の少数派になっていた。
そんな経験はもちろんはじめてで、キョロキョロしていた時、事件は起こった。


前の席で観戦していたユニフォームとキャップを被ったA’sマダムがくるっと振り返り、何かを両親に言ってきたのだ。

なんだろう?と思っていたが、表情を見る限りあまり良いことでは無さそうだった。
私はその表情にちょっとビビっていたが、まさか自分がその対象だとは思ってもいなかった。

母がマダムの話を理解した瞬間、「ソーリー」と言っていた。

そして母から告げられた言葉は、私に向いていた。
「前の席を蹴らないでと言われた」
ということだった。

そう、私は周囲の観察と食べ物に夢中になり、足をぶらぶらさせていたのだ。
それはよかったが、テンションが上がり、前の席の背もたれにキックをかます形になっていたのだった。


マダムは前を向く際にもう一度
「NO KICK」
と静かに今度は私に目を見て直接言ってきた。


英語だったが、なんとわかりやすかっただろう。
英会話スクールでよく言われる”生きた英語”に触れた瞬間だった。

私はソーリーは言えず、黙って頷いてコミュニケーションを終えた。
なんと正当な申し出だったのだろうか。
とても申し訳なく思って、そこからホットドッグの消化スピードも落ちていった。



そんな事件はあったものの、残りの試合を観戦しながら7回にきちんとTake Me Out To The Ballgame を歌い、サンフランシスコの地下鉄BARTに乗って帰った。
父がテンションがあがり買ったA’sのTシャツは今でも現役で寝間着として
活躍している。
みなさんも、野球観戦の際のキックにはお気をつけを。




ちなみに、帰りの地下鉄でも券売機故障事件が発生し、誰も来てくれなかったのが衝撃だったのですが、今思えば海外あるあるで大したことなかったです。
今日もここまで読んでくださりありがとうございます。
ではまた明日。

#野球観戦 #マナー #キック #みい旅

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